2006年7月21日金曜日

「天使の卵」 映画化

村山由佳さんの「天使の卵」は、僕が高校生のときに読んでとても衝撃を受けた作品です。

原作の解説はこちら

もう10年以上にもなるのですが、テレビドラマや映画を含めても、この作品ほど深い感銘を受けた作品は未だにありません。

不思議なことに、村山由佳さんは、この年代の男の子の心理をよく掴んでいるのです。彼女を守る正義のヒーローになりたいとか、偶然の再会に思いが止められなくなるとか、その他にも色々、心の迷いまでも的確に掴んだ心理描写があったと記憶しています。当時、僕も、主人公と同じくらいの年齢だったことや、よく絵を描いていたことも共通していたので、より一層、感情移入できたのかもしれません。

本当はもっと内容について書きたいのですが、書いてしまうと未読の人に悪いので書けません。ぜひ原作を読んでみてください。映画の方も小西真奈美というキャスティングはぴったりだと思うのですが、小説ほどの感動は生み出すのは難しいのではと、感じています。

映画化の情報ついでに、「天使の梯子」という続編も出ていることを知りました。「天使の卵」の10年後に出版、内容も、10年後とは…。読んでみたくなりました。村山由佳さんインタビュー

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

偶然にこの本をよんだことがあります。だけど、私にとってあまりにも悲しい話でした。確か最後を読んだときに涙を流しました。あくまでも女性としての理解です。こういう話はちょっと苦手ですが・・・:)

Taro L. Saito (leo) さんのコメント...

とても悲しいお話ですよね。続編の「天使の梯子」を昨日読んだのですが、その悲しみを乗り越えて、またスタートラインに立てる、そんな気分になりました。

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