2007年12月31日月曜日

SQLite JDBC Driverをv038にupgrade

Leo's Chronicle: SQLite JDBC Driver

本家のsqlitejdbcドライバーがupdateされていたので、こちらもv038 (sqlite3.5.4)に対応させました。
http://www.xerial.org/trac/Xerial/wiki/SQLiteJDBC

ちょっとした改善点は、jarファイルから抽出した*.dll等のファイルを、目立たない場所に置くようにした、という点。SWT3.3から導入されたテクニックと一緒ですね。Win, Linux, Macに完全対応なので、動作が極端に遅くなるPure Java版を敢えて使う必要がなくなると思います。

ライセンスもApache License 2.0に対応させました。ビジネス、私用、共に自由に使えます。時間ができたときに、本家を完全に取り込むとよいかなぁ。僕的に、これはあまり優先度は高くないけれど。

OSごとにpackageを作って、v037, v038を別々にreleaseする作業って、mavenを使っていると、わりと楽にできます。ただ、いつも思うことですが、必ずしも「便利になる」イコール「楽になる」ということではないんですよね。

便利になるということは、仕事の敷居が低くなるということ。つまり、できることが増えるわけえす。そうすると、今までやろうともしなかったことをすることになるので、仕事量はあまり変わりません。mavenの仕組みを学んで、慣れるまでに、相当の時間を費やしているので、結果として、まったく楽にはなっていないです。

次にどれだけプロジェクトを作るか次第で、ここで払った勉強コストが有益かどうかが変わります。たぶんプロジェクトは、今後どんどん増えていくのですが、そうとわかっていても、苦労するのは今なわけですから、長期的な価値判断に基づいて行動するのは、人間にはなかなか難しいものですね。

「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」 ということわざにもありますが、後になって、初期の投資がどれだけ大変だったか評価するのも難しい。さてさて。

2007年12月30日日曜日

サーバーをいくつか経由してsshログインする方法

sshでサーバーをいくつか経由して、目的のサーバーに接続する方法です。

sshで、server(Bとする)に接続したいけれど、severBは、serverAを経由しないとアクセスできない位置に設置されているとします。

  localhost -> serverA -> serverB

ssh serverA ssh serverB

と実行すれば一応接続できるのですが、ssh (remote host) (command ...)という構文で、コマンドを実行するだけなので、serverBにログインした後、すぐconnectionが切断されてしまいます。

rsyncなどは、この形式でも、以下のように使えば、serverBのデータを取得できます。

rsync -av -e 'ssh serverA ssh' serverB:./(src) (dest)

本題のsshですが、

ssh -t serverA ssh serverB

とすると、仮想ttyを作ってくれて、serverBにログイン後、shellでの作業を続けられます。

sshのkey agentを使う設定にしておけば、パスワード認証要らずで、サーバーをどんどん経由して、ログインできるようになります。

2007年12月4日火曜日

お台場に行きました

お台場海浜公園にて。砂浜で遊ぶゆいくんと、レインボーブリッジ

2007年12月3日月曜日

「格差」「雇用」「グローバル化」「特許」

Leo's Chronicle: 「格差社会」 は、重いテーマでした。今週のEconomistには、日本の雇用形態についての特集がありました。かつての日本の終身雇用と、アメリカのように移動の激しい雇用形態の中間の形はないものか、と。

大局的に見れば、雇用形態が変化しつつある今、企業側も新しい形を模索している最中とはいえ、その中にいる人にとっては自らの問題ですから、いくら良い方法があったとしても、簡単には変えられないのが大変なところです。

今の時代、仕事の内容が変化するのはある程度避けられないことだと思います。そういう中で、決まった場所で、安定して働けるようにするのは、企業と働き手の双方に相当な努力が必要なことでしょう。

スティグリッツが訴えるのは、利益を追い求めるあまり、人として道徳的に当然のことがあまりにもできていないという事実です。労働力や貿易が先進国に優位な形で性急にグローバル化することで、次の仕事に移るトレーニングを積む間もなく仕事を失い、犠牲になる途上国の人々がいる。市場が開放されたところで、途上国が先進国と対等に貿易を行うためには、そのための道路、生産体制などのインフラが必要なのです。さらに、農業勢力が強いアメリカの農作物は補助金付けにされているので、対等な立場の貿易にはなりえません。価格が安くなることで仕事を失うのは、むしろ途上国の側です。たとえ先進国でも、GDPは上がっても、グローバル化に対応できない国内向けの企業は、理不尽に不利益を被り、結果として終身雇用を維持できない、高所得者との「格差」が広がるなどの弊害を生み出しています。

僕の研究分野にも関連することですが、アメリカでは、遺伝子特許を多く認め、難病に関する薬を途上国に高く売る製薬会社の利益を守る政策が続けられています。これらの企業の利益を守った結果、研究への意欲をそぎ、病気の解決への道を閉ざしてしまっているという意味で、人類全体にとっての不利益を生み出している構造なども挙げられています。新しい発見をしても、特許侵害として高額なライセンス料を課せられてしまっては、研究を続けるのはかなり難しいことでしょう。

ソフトウェアに関する特許もしかり。特許に抵触するかもという恐れが、開発への意欲を奪うというのは、僕自身も開発者として体感するものがあります。
特許があまりに広い範囲をカバーしている場合、違う分野で、違う文脈で、特許と同じ内容のプログラムを偶然再発見、再開発してしまうことがあるからです。たとえ理不尽な請求であったとしても、特許訴訟のコストははかりしれません。 この恐怖から逃れるために、開発者の間では、ソースコードとその内容について特許を主張しない制約を持ったApache Software License (ver 2.0)が普及してきています。

遺伝子特許の場合は、厳然とそこにあるものを見つけただけであって、本来、個人や企業に所有されるべき類のものではないはず。Michael Crichtonの「NEXT」という小説にも、このような今のバイオビジネスの現状を皮肉った話がありましたが、理不尽に企業の利益を守るために、病気の解明、より良いプログラムの開発といった、人類の利となるものへの研究が、不当に抑えられている現状は、打開していかなければならないと思います。

2007年11月27日火曜日

「格差社会」 

随分前に買った、スティグリッツ教授の本(Making Globalization Work: 邦題「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」)を本棚から取り出して読み始めたのですが、日本の読者向けへの冒頭で、「格差社会」についてこう書いています。
日本のような民主主義国家で、「格差社会」が進行した場合、やがては社会的不公平感に突き動かされた「持たざる者」の不満を抑えようと、政治的リーダーが彼らに実現不可能な非現実的な公約をとりあえず提示するといった憂慮すべき事態を招く。
2006年11月に邦訳版が出ているので、2007年の現状を見て言っているわけではないのです。予想ではなく、過去の知見から得られたであろう正確すぎる洞察。

国民のためといいつつ、行政の現状は国民に対してとても冷たいものになっています。分かりやすいのは、年金のための財源確保に消費税を、という論調。年金着服とか、データ管理のずさんさばかり取り上げられているけれど、それは管理の問題であって、制度の問題ではない。

社会保険庁のデータを見てみると、平成18年度でも20〜40代の加入者の納付状況は50〜60%程度しかありません。年金は、理念として、年代に応じた保険料を国民全体から集めて、インフレリスクに対応し、生活に必要な額を確保できるというもの。けれど、強制徴収の権限が与えられながら、これだけしか徴収できてないという状況は、職務怠慢としか言いようがありません。こんな回収率なのに破綻しないで済んでいるのは、厚生年金から補填されているというから、国民年金に加入していないサラリーマンの人も全く無関係ではなく、むしろ被害者です。 

この事情があるにも関わらず、数千万の給料や退職金を役人に払い続け、年金は絶対守ると実現できそうもない建前を政府は掲げています。天引きされてしまうために、税金や保険料の徴収やその使い道に無頓着なサラリーマンは、自ら腰を上げようともしない。骨抜きにされてしまっているんですね。少子化が年金制度を危うくするという議論は、大前提として100%であるべき徴収率の問題をすっとばした、とても飛躍した議論になってしまっています。

年金を盾に消費税を上げて、10年前と同じように景気が停滞したら、そちらの方の被害が甚大だと思います。たとえ年金がなくなっても、累進課税ではなく、ロシアのように一律13%のフラットタックスを取り入れた方が、どんなに国民は幸せになることか。

1000万の所得があっても、今は所得税33%、住民税10%とられて税金は430万。これが130万になれば、残り300万で、自分に投資するために大学に入って数年間勉強や、研究を続けられるだろうし、日本の教育のレベルも上がって、新しい仕事も創出できるというもの。最高税率40%+10%=50%のものが、これだけ低くなるなら、年金がなくても、年金としてもらえそうな分は事前に回収できるし、労働時間を減らして稼ぎを少なくしたとしても、仕事以外のことに使える時間が増えてきます。皆がインフレや、為替の値動きによるリスクを減らすことを考え、余剰資金を活用するようになれば、今まで国際銀行や大企業に方よりがちだった投資も、国民に身近な地方銀行や中小企業が活躍できる場が増え、地域の活性化にもつながるでしょう。

変化の大きいこの時代に、一つの仕事に縛られ、動けないようだと大変です。グローバル化が進んで、今のビジネスが成り立たなくなることもあるでしょう。役所仕事のように、効率化を測らず時間が過ぎるのを待つ人。マニュアル通りで代わりがいくらでもいる仕事に、安い賃金で自分の時間を売ってしまう人。そんな人たちが増えるような環境だと、よい意味でも悪い意味でもグローバル化が進んだ際に、機を逃してしまったり、本当に何もできない人ばかりの国になってしまいます。

MLBに渡ったヤンキースの松井秀喜だって、野球だけをしているように見えるけれど、HRを狙うのではなく、状況に応じたバッティングに切り替えることで、打点を稼ぐ打者として結果を残しています。つねに変化することを念頭に置いて仕事に取り組むことが必要なんです。

だからといって、変化に対応できないことや、格差が生じるのを、「個人の努力が足りない」と安易に帰着させてしまってはだめなんですね。今の税金や仕事に関する行政のあり方だと、変化することが困難になっています。少し努力して稼ぎを増やしても、その分課税や保険料も増えるので、生活水準を良くすることにはつながらない。

他にも、8時間+残業という労働体系は、親が子供と対話する機会を極端に奪うものです。それなのに非行の増加、学力の低下の原因を親、しかも母親に押し付けるという不合理さ。教育委員会が「親育」とか「食育」という言葉を掲げる裏にも、時間に余裕ができた人と、そうでない人の「格差」というものを感じます。本当は「朝食を摂らない生徒とそうでない生徒との間で、学力に有為な差が見られた」という事実を広めるだけでいいのに、一度成功し「格差社会」の上位に立った人が、底辺で働く人たちの労働環境や税制の事情を考慮せずに、自分の主張だけを押し通そうとしている感がある言葉です。

一人親家庭なら、食事を作って、子供を学校や保育園に送り、8時間労働し、19時に帰宅できたとしても、買い物、食事を作る、洗濯、子供の世話をしたら、どれだけ自分のために使える時間が残っているというのか。そもそも、良い職を得たり、新たなビジネスを起こす目的で勉強する時間を確保しようとしても、保育園はいっぱいで子供は預かってもらえないことも多々あります。8時間超の勤務を維持できないと働きながら大学にも通えない。結局、キャリアにならない低収入のアルバイトをせざるを得ない。自らを変化させるのに必要な余裕がなくなってしまうでしょう。


補助金を増やす、社会保障を増やす、だから増税だという以前に、既に税金だけでなく、「時間」という教育、子育てに必須で、なおかつ国民生活の充実度を上げるために大切な資源も搾取されているのです。こういう問題を棚上げにして、スキャンダルの追求に走る、選挙のために大事な議論を何年も先送りにする、国民の共通の見解を構築しない(できない)国会の流れには、辟易してしまいます。

郵政民営化は時間をくれるの? 道路公団の無駄遣いをへらしても(減ってないけれど)影響は合った? 防衛庁のスキャンダルが明らかになったところで、防衛という観点からはとても深刻な不祥事だけれど、生活は向上しないよ? 「再チャレンジ」といったところで、そのために必要な時間とお金はもう搾取してるでしょ? 選挙のたびに、生活の質や、変化に対応する能力の向上にとって、本質的ではない議論が繰り返され、有権者もなんとなく違和感を感じながらも、選挙結果を玉虫色に解釈する政治手法に丸め込まれてしまう。そもそも骨抜きにされているから、投票率も6割を超えない。

生活第一を訴える民主党ですら、本当に国民生活に大事なテーマの選び方から間違っている、あるいは冒頭に挙げた引用のように、とりあえず「持たざる者」の不満を抑えるために、「生活を良くする」というお題目を掲げ、ちょっと税金を減らしたり、官僚の無駄遣いを減らすだけではちっとも解決しないような本当の問題に真剣に取り組む政策、姿勢は提示していない。

こうした建前にだまされないためには、せめて税金は確定申告して自分で払うようにすると、搾取されている実感が沸くし、自分を守るために、選挙に行く気にもなるでしょう。あとは、政治家、役人の言うことを鵜呑みにしないこと。例え東大卒だとしても、学部で卒業する彼らの多くは研究をするトレーニングを積んでいないので、自分の掲げる政策や、データの裏にある仮説の検証を行っていません。

感覚的にこうだ、この政策がいい、という人のなんと多いこと。Ph.D.を持った政治家がいたとしても、インタビューを行う報道側も、学部を出ただけの人が多いせいか、学者の知識を引き出して議論を深めようとすることは、今の日本ではほとんど見受けられません。勉強熱心で、もの知りな政治家の意見だとしても、検証を重ね、根底にある真実を見極めようという研究者の姿勢を持たない限り、ただの戯れ言でしかないと思います。

422 + 242 = 722人も国会議員がいて、一つのテーマしか議論が進まないなんてなんと嘆かわしいことか。顔が売れているだけの議員のどこが良いのか僕にはちっともわかりません。庶民の感覚と近い人が褒めたたえられたりもするけれど、それってただの知識も洞察もとぼしい素人じゃない。これを、同じ1500万の給料を払って、Ph.Dをとれるくらい、議論と実践、検証を進められる能力のある人たちの集まりにできたら、どんなに良いことかと思います。「スティグリッツはこう言っているが、日本ではどうか?、データを集めて、検証しよう。」とか、「我々の研究結果では、このような福祉政策を取るのが適しているし、道理にもかなう。国民に信を問わなくては。」という流れで、議論が進み、結果として選挙が行われることを切に願います。

2007年11月22日木曜日

Facebookに参加してみました

今、ビジネス誌で話題のFacebookに参加してみました。

招待された人しか参加できないmixiと違って、Facebookは誰でも参加できるんだけど、中で閉じたネットワークをつくれるので、mixiより安心かと。

mixiには「大切なマイミクさん」という人間味の乏しい紹介文で固める集団がいるけど、これって同じ人がいろんな人のふりをして「月収○○○万ビジネス」と称した詐欺サイトに誘導しているだけみたい。こんな人がたくさんやってくるので、mixiにはちょっと嫌気がしています。

でも、Facebookも基本的にアメリカの大学発のものなので、英語圏の人ばかりで、mixiのように日本の昔の友達を探す楽しみがないのが残念。

mixiの方が機能はずいぶん劣っているけれど、それはたいしたことではないみたい。どちらも、自己紹介の手間を省きつつ、コミュニティを手軽に作れる、というところが画期的な共通項。

日本人のコミュニティとしてはmixiは圧倒的なんだけど、アカデミックなコミュニティとしてはFacebookの方が質は高そう。mixiでscientificなコミュニティがあっても、集まる人の質が千差万別すぎて、ただの井戸端会議になってしまい、身のある議論ができません。テレビでよくある政治討論でもそうだけれど、知識を深めたり、あるべき姿を建設的に決めるということは全くなく、自分の主張をいかに通すかっていうつまらないコミュニティしか出来上がらないような気がします。

サークルとか、NGOの運営と似ているかな。取りまとめる人が大事な点とかが。真剣なディスカッションになればなるほど、対話に比したネットの非効率さも浮き彫りになってくるだろうし、どういう人をコミュニティに招くかというのも、コミュニティが実りあるものになるために必要な要素。

昔のMicrosoftのコミックチャットの方が、簡易コミュニティを作って会話するための機能としては優れていたような気もします。Second Lifeも似た雰囲気がありますよね。SNSって発展したら、就職活動とかにも使えそう。欲しい人材を振り分けて、ネットで交渉して、適材適所を実践。能力を持て余している人とか、人材が必要だけどどこを探していいか分からないことはよくありますし。

2007年11月18日日曜日

Apple wireless keyboardのcaps lockの遅延は確信犯

Leo's Chronicle: Apple wireless keyboardは、意図的にcaps lockキーに遅延を入れている?

本当に、そのとおりだったみたいです。
Apple suportのページに更新がありました。
遅延があるから、ほんの少しゆっくり押せって。

日本のappleのサポートセンターには、先週の時点でもこの情報が伝わっていなかったみたいだけど。。。

この機能を知らずに買ってしまったので、詐欺にでもあったかのような気分です。
サポートに電話しても、1時間待ちという状態なので、
電話する時間も惜しい。

今度サポートに電話がつながったら、
capsキーがAの横にある、日本語配列(JIS)のものに変えてもらおうかな。

ハードウェア的なもの以外だったら、キー割当を変えたりして対処できるし。

2007年11月13日火曜日

透き通るような青


ふと空を見上げると  透き通るような青が広がっていた




2007年10月15日月曜日

SQLite JDBC Driver

SQLiteのデータベースをJavaから扱うのは、意外と不便でした。

Pure-Java JDBC driverもあって、それはjarファイルをclasspathに含めるだけで良かったのですが、sqliteのコードを完全にJavaに変換して作成されているので、クエリの種類によっては動作が極端に遅くなることもありました。

sqliteをdllなどにして、C APIをJNDI経由で操作する、native版のライブラリもありますが、dllをインストールしたり、パスの設定しなくてはいけなかったりと、いろいろ面倒でした。

そこで、dllもろともを一つのjarの中に押し込めたまま使えるようにしたSQLiteのJDBCドライバを作成しました。
http://www.xerial.org/trac/Xerial/wiki/SQLiteJDBC

dllを自動的にjarの中から取り出してくれて、パスの設定なども行ってくれます。これでJavaから、sqliteを気楽に使えるようになりました。

ぜひ、使ってみてください。

2007年10月8日月曜日

Apple wireless keyboardは、意図的にcaps lockキーに遅延を入れている?

先日のブログに書いた、Apple wireless keyboard。コンパクトでお気に入りなのですが、数日使っていてどうもおかしな現象が見受けられるようになりました。

たぶん、この問題に全く気付かない人もいると思うのですが、emacs使いにとっては致命傷ともなる問題。

capsロックキーを押して、反応する(ランプが点く)まで0.1秒未満の遅延があるのです。

capsロックを、素早くタイプするとランプは点きません。でも、ゆっくりと打鍵すると、capsロックがオンになります。

capsキーをちゃんと押していないのでは?と突っ込まれそうですが、そうではないのです。capsロックのランプが点いた状態だと、素早くキーを押しても、ちゃんとランプがオフになるのです。capsのon/offの状態で、明らかにキー入力の受け付け方が違います。

これって間違ってcapsロックキーを押してしまわないように、というハードウェア側の配慮のような気がします。

けれど、capsロックキーをctrlに切り替える設定をしても(Mac OS側のキーボード設定画面から簡単にできる)、キー入力の反応は遅れたままです。そのせいで、ctrl+A(行頭に移動), ctrl+K(カタカナに変換)などよく使うショートカットキーを入力するつもりが、a, kなどの文字がそのまま入力されています。

これはかなり厳しい。

ためしに、キーボード左下のctrlキーをcapsロックに割り当てて連打してみると、こちらは遅延無しに、capsキーがon/offされます。他のキーの反応はいたって正常なのです。高速打鍵でも、十分に反応してくれます。

apple's antiCAPSLOCK
に行くと、僕が経験している現象とまったく同じ映像があります。

キー操作に慣れていない人向けのやさしい配慮なんだろうけれど、はっきり言ってよけいなおせっかい!泣けてくる。。

追記

同じ問題で困っている人をさらに発見:
http://discussions.apple.com/thread.jspa?messageID=5514594

僕もサポートの人に電話をしてみたのですが、同様の問題の報告はまだ受けていないとのこと。もしこれが本当に意図的な仕様だとしたら、違うものと交換してもまた同じ問題に悩まされるんだろうなぁ。

hardware的にcaps lockにdelayを入れたのは、大失敗だと思うよ。

2007年10月4日木曜日

Apple Wireless Keyboardが届きました

注文してから1ヶ月以上。8月末に注文して、発送予定が10月(6週間待ち)だったので、首を長くして待っていたのですが、ようやく到着しました。


軽い!薄い! 薄すぎて、パームレストが不要になりました。パームレストがあるとかえって、キーの位置まで変に高さがついてしまうくらい。机がそのままノートパソコンになったような気分です。


昔の無線キーボードって、タイプしてからの反応が良くなかったり、ctrl押し続けているはずなのに、途中で入力が切れてしまったり(押しなおさないと反応しない)ということがあったのですが、このApple Wireless Keyboardは、そんな不具合もなくタイピングは良好です。打鍵音も静かなので、自宅で使うのにも最適です。

キーストロークも、薄いからぺちぺちするのかと思ったら、それなりに深さがあって、初めてThinkpadのキーボードを触ったときのような感覚と似たものを感じました。



HHK Professionalと比較しても、小さく感じます。縦幅はHHKより少し大きいけれど横幅はApple Wireless Keyboardがよりコンパクトです。HHKはわりと重量感があるけれど、新しい子は、軽いだけに、ひざに乗せて使おうという気分にさせてくれます。そのほうが、手首やひじが自然な位置にくるので、打ちやすいです。(特にEmacs使いには、ctrl(caps) を押すのに、手の自然な重みが使えて楽です)

キーボードの高さが無い分、机がより広く感じますね。1万円也。ありそうで他にはないキーボードなので、この価格の価値はありました。

2007年9月25日火曜日

[Movie] ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

エヴァンゲリオンの映画を見に行ってきました。
公開から1ヶ月経っているのに、劇場前には行列…えぇぇ。とりあえず、無事劇場に入れましたが。

感想は、、、何これ?凄すぎ。
アニメというより、実写の大作映画作品を見たような気分です。
スタッフロールにでてくる名前の数も膨大で、人手がかかっているのもわかります。

テレビシリーズが放映されていたのは12年前だそうです。高校生のとき、毎週楽しみに見ていたのを思い出します。アニメにありがちな子供だましのお話ではなく、謎が謎を呼ぶ展開、使徒との戦闘シーンの凄さに、ビデオに録画したものを何回も見たものです。2回くらい見ないと話についていけないというか。。。

正直、映画には全然期待してませんでした。昔公開された劇場版では、さらに謎が出てきて置いてけぼりにされてしまったし、結局話が中途半端だったり、、と。

でも、今回、話というより、まず映像に魅せられました。話の筋はテレビシリーズの前半とほぼ同じなのですが、風景描写、要塞都市の動き、メカのそれっぽさが、格段にアップグレードされていて、リメイクというより作り直しですね。話も過不足なく詰め込んでいるし、一度見た人でも、新鮮な感覚で見られます。

音楽ライブに行くときでも、定番の曲を期待しますよね。今回の劇場版は、昔と同じものを提供しつつ、さらに新しいものを織り交ぜてくれるので、わくわくしっぱなしです。

ストーリーの方も、後半では、さらにびっくりするような謎を加えて、続編が気になるようにしてくれます。この次を待つ間が楽しいんですよね。あれこれ憶測したりして。

エヴァのほかには、Death Noteの漫画とかがそういう作品の例だと思います。僕も、別に世間の評判にのせられて見ていたわけでないのに、その面白さを共有している人がたくさんいるのって、やっぱりすごい作品なんだなと思います。

2007年9月20日木曜日

Emacsキーバインドの天国と地獄

Emacsキーバインドを覚えて以来、あらゆるエディタでCtrl+N, P, A, Eなどのキーでカーソル移動をしています。Ctrl+X, Ctrl+Sで、ファイル保存とか、Ctrl+\で、日本語入力切り替え。Ctrl+I, O, J, K, Lのあたりも漢字変換のときに便利です。

キーボードによっては、Aの横のキーがCaps Lockなのですが、Emacsキーバインドのために、AltIMEなどのソフトで、Ctrlキーに変更しています。

この操作を覚えると、通常のプログラミング速度が倍以上になりますし(ホームポジションがから手が離れないので、テキストの編集が速くなります)、シェルなどでも同様のキー操作が使えるので、作業効率も上がります。こう書くと、いいこと尽くめなのですが、悪い点が一つ。

Ctrlキーを押す左手小指にダメージがあるのです。Ctrlキー押すと痛くなってしまいました。大した痛みではないのですが、普段よく使うキーなだけに、キーを押すときに少しでも違和感があると、他の作業にすべて影響します。

普通にプログラミングをしている限りは、痛くなるようなことはほとんどないのですが。。。。先週から今週にかけては、朝から晩まで毎日のようにコードを書いていたために、小指に相当な負担がかかっていたようです。

小指の代わりにCtrlキーを押せるものはないかと、手のひらを使ってみたりしましたが、どうにも打ちにくい。

ネットを検索してみると同じような悩みをもつ人はわりといるんですよね。そこで見かけた面白いアイデアはフットスイッチを使う!というもの。確かに、パソコンに向かっているとき、足は空いています。ピアノにもペダルはありますし、エレクトーンのように足が絶え間なく動く操作には慣れっこなので、Ctrlを足で押して、Emacsキーバインドを使うくらいどうってことはなさそうです。

問題なのは、そんなフットスイッチは売っていない、ということ。レーシングゲーム用とおぼしきデバイスはあるのですが、価格が高い上、踏み込むタイプらしく頻繁に押したり離したりという操作には向いてなさそう。


あれこれ考えてみたものの、そういうときは、プログラミング以外のことをすればいい、というのが結論。経験上、小指の痛みも時間が経てば治りますし。

でも、フットスイッチを巧みに駆使しながらキーボード操作ができるとすると、すごいことができそうな気がするんだけど。。。フットスイッチを押しながらだと、アプリケーションをすべてキーボードから操作できてしまうとか。楽器だって楽しく弾けるようになるまでは時間がかかるんだから、キー操作も、それくらいの壁があってもいいんだけどなぁ。

2007年9月18日火曜日

Eclipse Maven plugin (eclipse m2 plugin) と Struts2 の組み合わせではまる件について

http://livingash.wordpress.com/2007/08/16/struts-2-and-sun-micros-toolsjar-in-eclipse-wtp/

上のブログを見つけるまで、???の状態でした。

mavenで、struts2を使うために、dependencyを設定したところ(org.apache.struts:struts2-core-2.0.9)
"com.sun:tools:jar:1.5.0" がrepositoryからdownloadできない
とeclipse上の、m2plugin様に怒られます。

struts2のpom.xmlが、${java.home}/../../tools.jarを参照しているという変なところも問題なのでしょうが、とりあえずの解決方法は、

eclipse -vm "C:/Java/jdk1.6.0_01/bin"


として、eclipseを起動!


(mavenを知らない人にはさっぱりわからない内容だなぁ。。)

2007年8月24日金曜日

[Mac] Eclipse Subclipse plug-in 用のlocale設定

[Eclipse] Subclipse plug-in用のlocale設定


以前上ののような記事を書いたのですが、Mac版だと少し事情が違います。

http://www.eclipse.org/articles/Article-Speak-The-Local-Language/article.html
ここに書いてある手順で、Eclipse.appを右クリックして、中に含まれているInfo.plistというXMLファイルに、localeの設定を書きます。

<string>-nl</string><string>en_US</string>

eclipse.iniに設定を書いてもMacのEclipseだと反映されないんですよね。
どうしてだろう。

2007年8月22日水曜日

新発売のApple Wireless Keyboardに心惹かれる


リンク先の商品紹介を見て久しく忘れていたキーボード熱が再燃。

普段は、Happy Hacking Professional(HHK)とか、Microsoft Ergonomics 4000などのできのよいキーボード使っているので、大きな不満はなかったのですが、それでも、HHKは打鍵音が大きめだし、Ergonomics4000は、打鍵音は静かだけれど、HHKほどスムーズには打鍵できない、テンキー付きなので机の上のスペースを取り過ぎ、といくつか気になるところに目をつぶって使っていました。

テンキーがないコンパクトキーボードで、打鍵音も静かで、英語配列のものが常備されているなんて、、、。Bluetoothなので、通常の無線のものよりは障害物に強いだろうし、電池も長持ちするみたいだし、、、何より、自分がMacユーザーになっているので、Mac専用というのが障害になりません。

これは買いかも。

2007年5月24日木曜日

[Tips] キーボードショートカット

Productivity Ninja: 101 Ways to Rock the Keyboard - Dumb Little Man

半分以上は既に知っているんだけれど、それでもまだまだ知らない便利なショートカットが。

Firefoxで、Ctrl+Shift+T で、閉じたタブをもう一度開くことができるなんて知らなかった。うっかり閉じても復活できます。

Gmailも、画面切り換えがかなりスムーズにできます。
G+Iでinboxにもどるとか、J、Kでメッセージ移動とか、/でsearch boxにフォーカスを移動するとか。

2007年5月9日水曜日

[Win] CPUがsvchost.exeに100%占有されてしまう問題

FIX: When you run Windows Update to scan for updates that use Windows Installer, including Office updates, CPU utilization may reach 100 percent for prolonged periods

これ、最近困っている人多いんじゃないかと思う。

svchost.exeがCPUを100%使ってしまう問題の修正です。このhotfixを当てる最中にもこの問題のせいで、CPUがsvchostに占有されてしまって、更新がなかなか進まないという罠。

こんな問題があると途端にWindowsが嫌いになってしまいます。今現在は、MacとWindowsを同時に使うことが多いので、MacのCMにあるWindows(?)さんとMacさんの面白いやり取りが、まさに目の前で起こります。

WindowsさんがMacさんと話していると、突然再起動して固まってしまう例のCMです。

2007年4月7日土曜日

[近況]

4月から大学の先生になりました。バイオインフォマティクス分野です。

妻と子供が春休みで実家に帰っている間、新しい環境に早く慣れるために、3月のうちから、通勤経路を模索したり、周辺のお店を探索したり、研究室のメンバーといろいろ話をしていました。

電車を乗り継ぎして、自転車での移動も入ったりと、片道1時間ほど。それでも、電車は下り方面でラッシュとは無縁なので、20~30分は、座って本を読むなど、ゆったりした時間が楽しめます。ちょっとしたプログラムを書くにもいい時間なので、今のところさほど苦ではないです。

雨の日など、自転車が使えないと、バスの本数が少ないので、梅雨の時期が今から心配です。


4月に入って1週間経ちました。感想は、ラボの学生さんがとてもよく頑張って働いている。ただ、心配なのは、研究に全力を注ぎすぎてないかなぁと。午前10時に来て、夜9時くらいまで作業しています。もちろん、逆よりはいいんです。「ラボに来ない、研究も進んでいない」だと困りますから。けれども、共同研究者とのメールのやりとりとか、データ処理に追われている印象が強い。

僕自身、Computer Science出身なので、新しいことを考えて、それを実現するためにコードを書くという立場なので、これこれを作業しなくてはいけないということは少ないのですが、Bioinformaticsでは新しいことを考える前に、まず処理しなくてはいけないデータがある、という違いがあるみたいです。すると、データの加工、表示のためのコーディングに1日の大半が費やされている様子で、気の毒になってきます。

けれど、データを作り出すことに重きを置かないcomputer系と違って、生物分野では、重要な情報というのは、地道な作業の末に生み出されるものなので、そういう研究スタイルでないと、Bioinformaticsという分野では成果を残せないのかもしれません。だから一概に、気の毒というわけではないのかもしれません。世の中へのインパクトでは、生物系の論文の方が大きいですから。

でも、10時~21時の研究時間だと、遊びにいくとか、買い物をするにしても、外部との接点がなくなってしまいますよね。せめて、8時~19時にずらすとか、時間を、8時~17時の8時間(もっと少なくてもいいかも)の研究時間に抑えて、残りは遊びや勉強など自分への投資時間にするなど、メリハリをつけてみるようにしたらいいのかもしれません。

何が怖いかというと、学生の間の時間のほとんどを研究に費やしていること。
「研究をする」という行動は、「成果(論文がacceptされる、学位を取る)」に結びついていますが、長時間くたくたになるまで研究して、目の前の作業に埋没してしまうと、成果につながるまでの道のりが見えにくくなってきます。そうすると、「研究をする」という行動自体への意欲が減衰してしまい、ますます成果から遠ざかってしまう悪循環に陥ってしまうから。

常に、研究に新鮮な気持ちで望めるように、いったん体と心を休めるための、遊びや趣味に興じる時間があるとよいのかと思います。だらだらしないで、定時に帰宅し、オフにはたくさん遊ぶけれど、皆やるべきことは、ちゃんとやっている印象が作れるとよいですよね。

これは努力?集中力?それとも、仕事の管理の問題? まだはっきりとした答えを見つけてはいないけれど、理想の働き方を実践するなかで、パフォーマンスを発揮できるいい方法を見つけ出したいと思います。

2007年4月2日月曜日

[Eclipse] Subclipse plug-in用のlocale設定

Eclipseでsubversion plug-in (Subclipse)を使っていると、日本語のメニューになったり、$Date$タグの置換が、日本語の日付(何月何日、何曜日)などとなってしまって、英語中心の開発では、困ることが多いです。

localeの設定は、実は、
> eclipse.exe -nl "en_US"
というコマンドラインオプションでできることを発見。これでメニューが全部英語になって、和訳や誤訳などに惑わされないですみます。

日本語で書かれたプログラミング言語の解説書やマニュアルが何故分かりにくいかというと、英語で書かれている用語や概念が、それと1対1に対応しない日本語に訳されているという点。

最初から全部日本語なら、問題ないのだけれど、日本語の文書はたいてい後発だし、上手に訳せて、かつ技術に明るい人なんて、そうはいないだろうから、開発環境は全部英語にするのが実は、労力が少ないのです。

2007年3月27日火曜日

[movie] the Holiday

映画 the Holidayを観てきました。

アメリカ(今回はイギリスも含むかな)の恋愛映画を見ていると、sex termを日常的に恥じらいもなく使うんですよね。いつも、そういう日本との文化の違いに少し辟易してしまうのですが、でも、そういう部分に正直なおかげで、感情を抑えず、余すところなく表現することで人間の魅力というのがにじみでてくる、そういう部分が好きです。

日本なら「せつない」という気持ちはそのまま表現しようとするけれど、アメリカ映画だと「辛い」「いらいら」にまで発展させて分かりやすくしている。悪く言えば単純なんだけど、敢えて単純にすることで、そういう気持ちが晴れたときの爽快感をうまく出しているとも言えそう。

気になったのは、登場人物自身によるナレーションを入れて、普遍の真理を詩のように語らせる手法って最近の流行なのでしょうか。Desperate Housewivesとか、Sex and the Cityのドラマでも使われているので、さすがに飽きてきたなぁとも。

配役はキャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック。必ずしも、絵に描いたような美男美女の組み合わせではないのです。ジャック・ブラックは太いし(笑)、キャメロン・ディアスもトップスターのはずにさほど美人でなくて、皺は多いし、「えー?」という印象。けれど、話が進むにつれて、恋する4人の人間的な魅力が表情からはっきりしてくるのが不思議。映画のスターさんって、そういう表現に長けている人なんだと実感しました。

観てきた映画館はららぽーと柏の葉のMOVIX。できたばかりだそうで、きれいでいいですね。六本木とか日比谷あたりもそうなのですが、ちゃんと指定席で映画が見られるのは気楽です。

2007年3月22日木曜日

卒業しました

単位も揃っていたようで、無事博士卒となりました。
(3年も博士課程に通っていて1コマ分しか授業を受けていないというのは内緒)

大学生初めて9年。本当に、本当に、長かった。
けれど、長かった学生生活も、あと8日と思うと、少し寂しくなります。

今日聞いた話によると、社会人博士という道もあるんですね。
会社に勤めながら、研究室のセミナーなどに参加して、博士を取るとか。
卒業生は、入試が面接のみ、と入りやすくなっているそうですし、
論文博士のように業績を固めないといけないわけでもないから、お勧めだそうです。
確かにいい話だと思います。

情報科学科の同期で今年博士をとったのは僕を含めて5人だったようです。
もっといたはずなんだけど。。。博士への道はなかなかに厳しいようです。

最近、自分の博士論文を見直してみる機会があったのですが、定義がきちんとできていない部分を発見したり、と…恐ろしいですね。よく卒業できたものです。

研究のためにいろいろ犠牲にしたような気もします。
ピアノがすっかり弾けなくなってしまっていたので、指を鍛えなおさないと。


今日の名言。
「研究とは苦しいときにこそ進んでいる。調子がいいと感じるのは、わかりきったことをしているから」

2007年3月20日火曜日

携帯の機種変更

携帯はSO504iを使っています。カメラもついていない旧世代品ですが、機械そのものは十分実用的なので、愛用しています。デザインも良いし。

けれど、周りの環境の変化で使い続けるのが難しくなってきました。movaの電波が入りにくいところが増えている気がします。FOMAだと平気なのに、僕の携帯だけ通じないということが多々。movaは、鉄などに電波をさえぎられてしまう印象があります。

機種変更したいのですが、割と高いですよね。ドコモショップだと数万必要。0円になるような旧機種ってお店に置いてないし。。。

いろいろ調べていたら、Visaカードのポイントをドコモのポイントに移行できるということ。

これだ!と思い、早速移行申し込みしました。キャンペーン中でVisaの1ポイントがドコモの5ポイント(5円相当)になるということで、これで機種変更が安く上がると喜んでいたのですが。。。


※ポイントの移行には4~6週間必要です。


このネットワークが普及した時代に、4~6週間もかかるとは。。。紙面での手作業なんでしょうか。ちょっとしたプログラムを発注(?)するより人件費が安く上がるのかもしれませんが、がっかり。

というわけで、機種変更はポイントの移行が終わるまでお預けです。


それにしても、携帯って新しいものが常に使いやすいわけではないみたいですよね。機能は充実しているようにみえて、使い勝手はダウングレードしてしまうことも。バッテリーが長持ちになっても、使う電力も増えているから、すぐ電池が切れてしまうという悩みもちらほら聞きます。

マニュアルも相変わらず分厚そうだし。カメラもCCDのもの以外は、画素数が高いといっても、さほど画質が良くなさそう。店頭で触ってみたら、オートフォーカス機能も貧弱だし、よくぶれる。。。そんなカメラなら、いらないから安くしてと思うのは僕だけでしょうか。

2007年3月9日金曜日

教授、准教授、講師、助教

来年度から法改正により、大学の役職名が変わります友人のブログによくまとまっていたので引用すると、

あるべき姿
Professor→教授
Associate Professor→副教授とか?
Assistant Professor→助教授(これが素直な訳)
Research Assistant→助手

昔の過ち
Professor→教授
Associate Professor→助教授(←これが取り返しのつかない大間違い)
Assistant Professor→助手(←ここの境があいまいなのも間違い)
Research Assistant→助手

来年度からの法改正
Professor→教授
Associate Professor→准教授(うーん)
Assistant Professor→助教(笑)
Research Assistant→助手


なんだそうです。役職名を国際標準に合わせたいというのが主旨で、今の助教授の日本での立場を考えると、他国の標準に照らすとAssistant Professorではなくて、Associate Professorと言う方が適切な場合が多いようで。

参考:Wikipedia:Professor

国際感覚が秀でている国際基督教大学(ICU)では、既に、常勤の役職では、ランク順に

教授 (Professor)
準教授 (Associate Professor)
助教授 (Assistant Professor)
講師 (Lecturer)
の4つに限定していて、助手のポストは非常勤でしか取っていません。ランク的にもProfessorとつく人が上、と、かなりわかりやすいです。

ICUが偉いのは、早々と国際標準に感覚を合わせているところ。一方、今回の法改正は、日本の慣習との折衷案を狙っているらしく、

教授 > 助教授 > 講師 > 助手

というすでに普及している階級制度とのズレを減らそうということまで考えて、この階級と対応させて、名前の変更だけで

教授 > 准教授 > 講師 > 助教

という階級にしたいようで、実際、ほとんどの国立大学では、現行の助教授が准教授、助手がそのまま助教と改名されるようです。今までの助教授のイメージがあるので、講師や助手を助教授と改名せず、あえて助教という新しい(昔に使われていたのである意味古い)言葉を持ち出しています。

もし、助教をAssistant Professorと訳するなら、海外ではtenure track(終身雇用(在職権)への審査期間)に入っていると見なされそうなものですが、日本では教授でも任期付という傾向になっていますから、そもそもtenureなんてものがあり得なくなってきています。今まで終身雇用だった助手さんが、任期付助教に変更させられるなんてこともあるようで。キャリアアップを狙わないような人だと、強制的に、tenureを得られないtenure trackもどきに入れられるようなものなので、不満もでているのでは。研究・授業のサポート役としての助手という職も残されるのでさらに混乱。京大などでは、日本版tenure trackを導入する実験もなされるみたいですが、まだ雇用の安定性に関しては不透明ですね。

そして、講師の立場が宙ぶらりん。今の講師は、非常勤以外では、研究している人だし、本当はAssistant Professorとか助教の成熟期という立場でしょう。また、若いうちから教育のキャリアを積ませたいという意味で、今まで研究を主体的に行ってきた助手を、助教と名付けるという目的もあるようで。

結局大変になるのは、講師の人で、自分の立場を海外で説明するのに一苦労しそう。Assistant Professsor(助教) > Lecturer (講師)と勘違いされても不思議ではないです。

混乱するので、法改正の意図と目標に関して、もう少ししっかりした説明が欲しいものです。Webを探しまわっても、皆混乱しているようで、抗議文とか質問書のようなものはでてくるけれど、必要な情報がでてきません。法改正の通知でも、英語との厳密な対応を与えることを敢えて避けていますしね(言葉の通念と実態を変えない限り対応できないのは当たり前)。本来なら、ICUのように思い切った舵取りをして欲しかったところです。

2007年3月1日木曜日

[Mac] QuickSilverとdel.icio.us

この組み合わせ、とってもいいです。

僕は、ブラウザ用のブックマークは既に100%del.icio.us(Web上で管理されるブックマーク)を使っています。この内容を、QuickSilver (キーボードで操作できるMacのコマンドランチャー)から呼び出す方法がわかりました。

Social Bookmark plug-inというのがあって、それを使うと、Catalogに、del.icio.usの内容を登録できるようになります。

好きなページを開くのに、Tagとかページの名前の断片を入力するだけで良くなりました。こういう機能があると、パソコンを使いこなしている気分になれます。

データベースもこの感覚で使えるようにしたいなぁ。
僕は、そういう研究をしています。

2007年2月28日水曜日

ImageMagick

写真の画像を一括変換してPDFにするとします。ImageMagickを使って、例えばデジカメで取った写真photo1.jpg, photo2.jpg, ..., photo10.jpgのコントラストを上げて、色を調整して、1つのPDFファイルにするコマンドは以下の通り:
> convert -adjoin -sigmoidal-contrast 3,0% -normalize photo<1-10>.jpg out.pdf


convert -thumbnail 100 'out.pdf[5]'
なんて書き方で、pdfの6ページ目(0 origin)だけを取り出してthumbnailをつくるなんてこともできます。

2007年2月20日火曜日

Fat Jar: Jarファイルの中にJarを埋め込む

Fat Jar Eclipse Plug-In

Javaで開発していて、他のライブラリのアーカイブ(Jar)を使っている場合、自分のプログラムもJarとして配布するときに、manifestファイルに適切に外部のJarへのreferenceを書いておかないと正しく動作しません。

通常は、classpathの設定を含めた実行スクリプトを一緒に配布することが多いみたいです。でも、スクリプトを用意するのは面倒ですよね。

そんな煩わしさを取り除くのが、Fat Jar。Jarの中にJarファイルを埋め込んでプロジェクト全体を1つのファイルとすることができます。

Fat Jarは、通常は、外部で参照しているJarを展開してJarの中に埋め込むのですが、One-Jarオプションを選ぶと、jarファイルを展開せずにそのままjarの中に埋め込みます。こちらの方が、構成内容がよくわかります。

Fat Jarを使うと、今まで、
java -cp lib/somelibrary.jar -jar myprogram.jar
などとしていたところを、

java -jar myprogram.jar

と実行するだけでよくなります。意外と知らない人がいると思うので、紹介しました。おすすめです。

最近はJARの作り方も事情が変わっています。2008年8月 http://leoclock.blogspot.com/2008/08/jarjar.html

2007年2月17日土曜日

プログラム開発でよくある失敗

Visual Studio 2003 (vc7.1)から、Visual Studio 2005 (vc8)に乗り換えました。

ただ、この2つで使われるマルチスレッドのライブラリのversionが違っていて、vc7.1でビルドしたマルチスレッドを使うライブラリ(dll)を実行時に使ってしまうと、原因とは脈絡もないところでメモリ関連のエラーが出てデバッグに苦しみます。

そういうときは、
> dumpbin /dependents (dllのファイル)
で調べます。
Dump of file xerces-c_2_7D.dll

File Type: DLL

Image has the following dependencies:

WS2_32.dll
ADVAPI32.dll
KERNEL32.dll
MSVCR80D.dll

MSVCR80D.dll が、MSVCR71D.dllなどになっていたら危険信号。結局、普段良く使っている、BerkeleyDBとか、Xerces-C++とかを再コンパイル。

その点BoostライブラリのWindows版はよくできていて、対応するコンパイラでビルドされたライブラリがない場合はちゃんとこのライブラリがない、と実行時に指摘してくれます。dllを動的に読み込んでるからこそできる技。

でも、こんなの慣れた開発者じゃないとわからないよなぁ。。。。C++の教科書読んだって書いてないもの。xercesだって、BerkeleyDBだって、vc7.1でbuildされたdllを注意書きもなくしれっと配布しているし。。。やれやれ。

2007年2月15日木曜日

南隊員が帰ってきます 「エースの願い」

ウルトラマンエースをご存知ですか?主題歌の歌詞にもあるのですが、北斗と南の二人が揃って初めてウルトラマンA(エース)に変身できる、という設定でした。

でも、番組途中で、突然、南隊員は実は月星人だった!という理由で、月に帰ってしまい、その後は北斗が一人でウルトラマンとして戦うという展開になっていました。

北斗と南は想いを寄せ合っていたはずなのに、あんな別れで良かったの?とか、実は大人の事情で降板させられた?とか、いろいろすっきりしない部分が残っていたのです。

ウルトラマンメビウス 第44話 「エースの願い」

予告編によると、今週土曜日のウルトラマンメビウスでは、北斗と南が登場するようです。どのような形でこの二人のストーリーに解決をつけてくれるのか、期待しています。

似たような例として、村山由佳さんの「天使の卵」というとても悲しい話がありました。これも、10年後、「天使の梯子」という作品で、主人公の悲しみにうちひしがれた心の整理を付けさせてくれています。ウルトラマンエースはおよそ35年越し。世代をまたがっているんですね。

2007年2月14日水曜日

A Diary Written in English

Today, one of my friends decleared that he will start to write his diary in English. His decision stimulated me, so I also tried to write down this blog in English.

The most difficult thing I usually experience when writing down English sentences is the choice of words; For example, there are many expressions meaning, 'write' in English.

According to a thesaurus, synonyms of 'write' are:
write down, jot down, put down, note, take down, record, register, log, list, sign, scribble, scrawl, pencil, compose, draft, think up, formulate, compile, pen, dash off, produce, etc...

I am a non-native English speaker, so it is quite difficult to understand such slight differences between these words, e.g. How different 'write' and 'write down' are?

To learn these differences of words/phrases is important, because I know, in English, the use of repetition of the same word is not a good writing style. But, even in this short entry, I have already used many repeats of 'write down'. Nevertheless, appropriate replacements of such phrases never come up to me. I guess it is just because the amount of words and phrases I learned from people who speak English is not sufficient.

Recently, there are many audio sources of English speaking people available from PodCast, Google Video, You Tube, etc. I am happy to collect these materials to improve my English skills, because there were no easy method to get raw English voices a few years ago.

However, I get discouraged considering how fast my four-years-old son learns Japanese. Everyday, he speaks Japanese even if what he said contains some grammatical errors or misuse of words. Thus, I understood that 'do not get embarassed' is a key to efficiently learn to speak a new language.

Another key that I have already lost and cannot be achieved is good memories of a child; it is not only about my son, but in general, children remember well phrases once they have heared.

Here is an interesting story. It has been a daily routine for me and my wife to read some storybooks for my son before he sleeps. When he was two-years-old, he couldn't read any Japanese letters. As we continued to read through the same books for many times every night, one day, he said "I read this today." And, to our surprise, he started to read the contents of the book without seeing any characters, but what he read was almost correct. Maybe, he remembered what we read to him by making a strong connection to the paintings in the book.

Now, he has completely mastered hira-gana and kata-kana letters, so we never see his astonishing reading from memories. It is a little bit pity for me.

Conclusion; Since I have no such good memories, what I can is to keep learning English.

このキーボード欲しい


Microsoftのキーボードの新製品 Wireless Entertainment Desktop 8000が、USER'S SIDE2で購入できるみたいです。テンキー無しでコンパクト、充電スタンドがセットなので、ワイヤレスキーボードの悩みの種だった電池交換が要りません。最近のマイクロソフトのキーボードは明らかに静穏性も意識しているので、キーがかちゃかちゃ鳴らないようになっています。周りの同僚に迷惑をかけることもありません。

でも、税込みで41,895円…。高すぎ。これまで高級キーボードの代名詞だったHHK Proとか、Realforceが2個買えてしまいます。でも、HHKや、Realforceは意外と打鍵音がうるさいのが難点。キータッチは適度に軽く深くで最高なのですが。

理想形は、ThinkPadのトラックポイント付きキーボードがそのまま外付けにできるものだと思います。。現在、市販されているものは、値段の割にキーがぺちぺちしていて作りが安物なんです。ノートブックのものと比べて明らかに品質が悪い。あまり自社の魅力を理解していないのか、単にキーボードなんてリターンの少ないものには投資していないのか。たかが外付けキーボードとはいえ、あの製品はブランド力を下げていますね。

2007年2月13日火曜日

Microsoft OfficeかOpen Officeか

僕自身、文書作成には、プログラマ御用達のEmacs (Meadow)を使ってテキストを作成することがほとんどなのですが、見た目にスタイリッシュな文章を作成しなくてはいけないこともあります。

ただ、一般に使われるMicrosoft Office製品は、英語を書くときには文法間違いやスペルミスを発見してくれて強力なツールなのですが、日本語文書を作成するときには、ソフトウェアの価格ほどメリットを感じないことが多いです。それでも、周りのみんなが使っているから、自分も使わなくてはという強迫めいたものがあります。重要な事務書類をWord/Excelで作成してください、ということが多く、使わざるをえないのです。

以前、NHKの特集で、官公庁がMicrosoft OfficeとWindowsから、コスト削減のため無料でまかなえるOpenOfficeとLinuxに乗り換えようとしているという話がありました。 でも、既存の文書のレイアウトが崩れてしまうなどの理由で、Windowsマシンも残しているとか。

特定のOSを選ぶ理由は、やはりアプリケーションにあります。今まで使えたアプリケーションが使えなくなるなら、それを上回る新しい魅力がないと、OSを切り替える気も起きません。

つまり、もうひとつ重要な観点があって、データを何年残しておくか?ということ考える必要があります。Microsoftは財務体力を得た会社だから、Vistaの普及が思うように進まなくて失敗したとしても、数年でつぶれるような会社ではないです。だから、Office製品が突如死に絶えてOfficeのデータが使えなくなることはないでしょう。でも、SunのCEOであるJonathan Schwaltz氏が指摘しているように、Web上で使えるGoogle Docsや、フリーのOpen Officeのように他に魅力的な文書作成ソフトが出てきたときに、Open Document Format (ODF)のような公開されている仕様で、文章を作成しておくと切り替えがスムーズにできます。OSが代わってもデータを生かしておくことができるのです。

スタイル(自分で登録したデザイン)を作成できて、アウトラインを作成できるという意味では、もう、無料のOpenOfficeでも、Wordと同等、あるいはそれ以上の機能が備わっていて、問題なく使用できます。PDFに変換することもできるので、PDF形式で相手に渡せば、Wordや OpenOfficeをインストールしてなくてもメッセージを伝えることができます。プレゼンテーション資料も、Open Office Impressで、見た目に遜色のないもの作れるので、PowerPointいらずです。今の段階では、PowerPointの方が動作が軽いのですが、スライドをPDFに変換してAcrobatでプレゼンすれば、動作も軽快ですし、OS依存部分を減らせるので、配布するときも喜ばれます。

MacOS Xでは、X上で動作するOpenOfficeを使うより、NeoOfficeを使うほうが動作が快適なようです。1万円を払う気があるなら、iWorkを購入して、PagesやKeynoteを使う方が最初から見た目のよいものが作れるし快適です。ただ、こちらは残念ながらODFには対応していないし、連携する表計算やデータベースソフトがないので、OpenOffice/NeoOffice、あるいはMicrosoft Excel, Accessのお世話になります。PDFやRTF(rich text format), Word形式の文書は作成できるんですけど。

表計算に関しては、簡単な計算式が書けて、ピボットテーブルが作成できればいいと思うのですが、それも、Excel, Open Office Calcのどちらでもできるようになりました。

ただ、Excelが断然優れているのは、グラフ作成機能でしょう。世の中には、グラフを作成する無料のツール(GnuPlotなど)もありますが、使いこなすまでの労力を考えるとExcelに軍配が上がってしまうのは残念。MacのPagesもなかなかきれいなグラフは作れます。

僕のPC生活

僕のパソコンの活用法を少し紹介。一般の利用者向けです。

最近、毎日持ち歩いても苦にならない大きさのノートブックPCが手軽に買えるようになりました。Windows XPはHome Editionでいいやとか(リモートデスクトップの機能が使えないですが、大きな違いはそれだけかも)、Office製品はいらないなどとあれこれ切り詰めてカスタマイズすると、20万円以下でも十分実用的なマシンになります。昨年にそういった構成でVAIOのType-Tを購入しました。液晶の解像度も高く、バッテリーの持ちも良い(7~9時間)のでかなり重宝しています。

そんなノートパソコンを、僕は、電子書籍代わりに使っています。デジカメで本を1ページ毎に撮影して、画像ファイルをまとめてPDFにしてしまいます。(Adobe Acrobatを使うと簡単ですが、画像をアルバムのようにPDFにするだけなら他にもいろいろツールがあるようです。) スキャナとかも試してみたのですが、デジカメの方が本のサイズにかかわらず撮れるし、1ページあたりに費やす時間が数秒で済むので、速いです。GoogleのPicasaなどの写真編集ソフトで紙の色などを調整すると良いかもしれません。PDF文書を読むときは、Acrobat Reader(こちらは無料)のショートカットキーを覚えると吉です。

Ctrl + 1, 2, ... ページの表示方法の切り替え
Ctrl + +(プラス)、-(マイナス) で、ページの拡大縮小。
Ctrl + L (全画面表示)

などなど。気が向いたときに本を撮影して、必要なときにじっくり読めるように持ち歩いています。職業柄分厚い本を読むことが多いので、本当に助かっています。


本当はもう1つ、ファイルのバージョン管理ソフト、Subversionについても書きたいのですが、とてもブログ1つに収まる内容ではないのが辛いところ。もはや僕のPC作業に欠かせないものになっています。USBメモリでも使えるはずなので、あまりパソコンに詳しくない人でも使いこなせるんじゃないかと思っています。その話題はまた後日。

2007年2月12日月曜日

ゆいちゃん日記

(以下ゆいの発言を僕がタイプしたもの)

牛肉を食べたら大きくなれるように、早くウルトラマンになりたいね。でぇ、、へへ、うーううーんんへへへ。インターネットでインターネットで光サーガウルトラマンメビウス拡大を見たいね。えええーー、へへえぇ。へへへぇ。。はあはあーーえへえええあははあーあーおもしろいーい。えへへへはは。たまにはけんかするけど、すぐに笑って仲直りする。パソコンでもちょっぴりは遊ぶけど、でも、ちゃーんと遊ぶのやめて、寝て、お風呂に入ってからは、泡泡のおふろに入って、寝て、ご本を読んで、電気を消して、また起きてから、UNOとか、オセロとか、公園で、サッカーとか、フリスビーとかをやったりで、遊んで、楽しくすごしました。おわり。

(えへへ〜などの発言は、文章が画面にタイプされていくのが楽しくて思わず笑ってでてきた言葉です。何も指示していないのだけれど、なぜか日記風に締めくくってくれたゆいちゃんでした)

文章を書く

最近、日本語の文章をいくつか書く機会がありました。

数ページ程度の文章だけれども、意外と時間がかかるものですね。頭の中にあることを文章化するときに、何も考えてない時間というのがあるようです。

普段から、物事をまとめて、人に伝えられるようにする習慣を持つようにした方がいいかも。研究のproposalを書く機会も増えるだろうし。


これとは関係ない話ですが、Bloggerのエディタでemacsのキーバインドが使えることに気づきました。快適です。

2007年2月8日木曜日

[MLB] 岩村なのに…(第2弾)

MLB.comのFantasy Baseballより。岩村の紹介で来季から巨人の小笠原選手の写真が載っています。今江選手を岩村と紹介したり、日本に関して何と正確な情報が伝わっていないことか。

ネットを検索すればすぐわかるようなことなのに…。英語を読める日本人は多いけれど、日本語を読めるアメリカ人は少ないってことの表れかなぁ。

2007年2月7日水曜日

Meadowを半透明化


Meadow3を導入するとウィンドウをMacのCarbon Emacsのように半透明にできると知って早速試してみました。動作速度もさほど落ちないし、満足のいく結果。rxvtのようなシェルも半透明にできるともっと快適なんだけどな。

修士論文発表会



昨日、修士論文の発表会を覗いて来ました。写真は大学時代のサークルの後輩でもある阿部君と西川君。二人ともきちんと動くものを作っているあたりがとっても優秀な人です。

さらっと発表してしまった内容でも、同じ場をくぐりぬけてきた経験から、その裏側には相当な努力があったことを察することができます。関連研究を調査して、研究テーマを絞り、独自の貢献を考え、それを形にする。言うのは簡単ですが、実現するのは大変なことです。

でも、そんな優秀な2人でも、攻撃されてしまうのが、修士論文発表の場。目の前で聞いているのが学部生のころからの師匠ともいうべき先生方なのですから、当然ですね。そんな先生と言えども、研究の内容を発表する側より理解しているということはまずありません。だから、うまく攻撃を交わすコツは、きっと、聞いている先生の目をみて、内容の理解を確認しつつ、対話するように順次プレゼンを進めていくことなんだと思います。

「ここまでは大丈夫ですか?」などと確認することで、質問する側も的外れなことを言っている不安から開放されてポイントを絞った攻撃になるので、答える方も対処しやすくなるのかと。 勉強になりました。

今後、それぞれの道に進む2人ですが、自分の魅力を最大限に発揮できるように、頑張ってもらいたいですね。

2007年2月5日月曜日

ウルトラマンメビウスが面白い

ウルトラマンメビウスが熱いです。4歳の子供と一緒になって見ています。

ウルトラマンシリーズ40周年記念作品ということで、怪獣やウルトラマンの出し惜しみがありません。最終回が近づくにつれ、過去のシリーズにでてきたウルトラ兄弟や怪獣が毎回のように出てきます。それも、最初の5分で。子供の頃にウルトラマンを見た世代(再放送ですが)の僕でも楽しめる作りになっています。プロデューサー・監督さんがまさにそういう世代らしいので、ツボをつかんでいるのかも。

今までのシリーズと違って面白いのは、主役のヒビノ・ミライくんが、氷川くんに似た感じでカッコいいし、サコミズ隊長もクールだけれども温かみのある演技で良いです。あと、地球防衛軍(GUYS)がわりと強くなっていることも魅力。結局最後はウルトラマンだけにたよって怪獣を倒すのではなく、協力して脅威に立ち向かう姿が描かれ、メビウスの窮地を救う場面もたくさんあります。

次回はヤプールが出てきます。様々な超獣を作り出し、ウルトラマンエースを苦しめたヤプールが、今度はエース・キラーではなく、メビウス・キラーを送り込みます。今から楽しみです。

2007年2月4日日曜日

収益構造のおかしい地域通貨「文(mon)」

Leo's Chronicle: 文京区 地域通貨 「文(mon)」にも書きました。

ここで地域通貨の仕組みの図が紹介されています。リンク先の図が削除されてしまうかもしれないのでまとめると、

・利用者は、地域通貨の運営元のNPO法人より900円で1000文を購入できます。
・地域通貨の加盟店は、1000文をそのNPO法人に渡すと1000円に換金してもらえます。

怪しすぎです。100円の差額はお店が法人に払う紙幣発行代と広告料だと思っていたのですが、そうではなかったようです。じゃあ、どこから差額を調達するの?利益配分ができないNPO。収益構造がないのに出資する人なんているわけないじゃん。

などと思っていたら、monは発行停止。東京新聞の記事より。不払いがたくさん残っているようで。。。詐欺だったのかな?

Jim Grayが行方不明

Silicon Valley’s High-Tech Hunt for Colleague - New York Times

大変。1月30日にJim Gray博士が行方不明になったそうです。GoogleやAmazonも協力しての捜索が続けられているとか。無事発見されることを祈ります。

僕は、データベースやトランザクション管理についてはJim Grayの本や論文から多くを学びました。いまでは、皆、Web経由でデータベースを当たり前のように使っていますが、mixiのようなデータを管理するサービスも、彼の貢献がなかったらまだ実現できていなかったかもしれません。

Jim Grayとは何度かデータベースについてメールのやりとりさせていただいたことがあります。まだ研究者として駆け出しの僕にも丁寧に答えてくれるような人だったので、本当に衝撃を受けています。

2007年2月2日金曜日

Defenceできました

ふぅ~。疲れた。とりあえず、無事審査が終わりました。
論文を修正するなりして、晴れてPh. D. です。

発表はけっこう難しいものですね。さほど緊張はしなかったのですが、研究分野が違う先生方にも、うまく内容を伝える努力が必要なようで。これは今後の反省材料。今まで、同じ興味を持った人にしか話をしていなかったので、これは当然といえば当然。勉強になりました。

意外だったのは、先生方が育てることを意識して、コメントをくれる点。専門に関しては臨機応変に話ができるけれど、それ以外の観点からの話になるとうまく答えられないところがあったりする様子をみて、もっと広い世界を見ておいで、というように。

これは、必ずしも研究分野を広げるということではないですね。自分の居場所を見失わないように、周りを見ることの大切さを教えてもらった気がします。

2007年1月30日火曜日

Ph.D. Defence

いよいよ3日後にPh.D defenceが迫っています。

友人が審査に通ったという報告が続々でてきて、ようやく緊張感が出てきました。
博士論文を提出してから1ヶ月近くの間、他の研究を進めていたので、うまくプレッシャーからくるストレスを回避できていたのかもしれないですね。

というわけで、今日の昼から発表スライドを修正して練習することにします。既に、研究室内で話したり、審査の先生方に直接会って研究紹介をしていたりするので、たくさん本番を経験しているのですが、そこでの経験を踏まえて、話がスムーズになるように調整するのです。

もちろん、何年も研究生活を続けているので、1時間でも2時間でも話し続ける自信はあります。研究の内容も自分で作り上げてきたものばかりなので。

こういう審査って誰にとっても初めてで、得体の知れないものだから緊張するんですよね。きっと、ポイントは、

・過去の研究と比較したときの、自分のmethodの利点
・学位に値する十分な仕事をしてきたこと
・本格的に研究するための素養を身につけていること

の3つを、審査の先生方にはっきりと伝えること。最後の1つは、話し方とか、内容にどれだけ自信を持っているか、など間接的に伝わるもの。

後で、いい報告をこのブログに書けますように。

2007年1月28日日曜日

[Mac] Macを使っていて…

開発者として一番がっかりしているのは、EclipseのMac版がどうにも洗練されていないこと。フォントも思ったように指定できないし、半透明色が使えなくてMacらしさがでなかったり…。なにより、動作がやや重い。Boot Campで、別パーティションのWindowsからEclipseを使っている分には、そのような不快さは感じないので、まだEclipseのコミュニティがMac版の開発に力をいれていないのかと思います。 

逆にすごいと感じたのは、OS自体の言語環境切り換えがスムーズなこと。普段英語圏のアプリケーションを使用することが多いので、OSのインターフェースを英語に切り替えたくなったりするのですが、 Windowsでは英語版をインストールしなくてはいけないのと違って、Macでは設定一つで瞬時に使用言語を切り替えることができます。過去の遺産をあまり引きずっていないから、最初から他言語に対応できるようにするなど、柔軟な設計ができているのかもしれませんね。

Bloggerのupdate

このブログに使っているBlogger がupdateされました。更新が反映されるまで時間がかかったりと、やや不安定なのですが、レイアウトの変更などCSS を触らずにできるようになったので便利になりました。ようやくブログにタグもつけられるようになりました。これで、一通りの機能はそろったのかな。

2007年1月25日木曜日

[Research] MonetDB/XQuery

ここ2日で論文をたくさん読みました。 今年に入ってから37本PDFをダウンロードしたようです。さすがに全部は読みこなせないですが、一応目を通して、知りたいことがあれば深く読んで。。と。現代人だからこそできる手法。昔の人はどう研究してたんだろう。不思議で仕方がないです。

内容は、Compressed Index, Data Modeling, MonetDB/XQueryに関して。圧縮索引は、うまくブロック化すれば結構XMLに使えるんじゃないかと思うのです。去年の最新の結果だと、括弧木やその変形構造上でのrank/select操作で、木の探索とか、簡単なpathの探索をやってしまおうというもので、コンパクトで検索も速いし十分実用的。ただ、XMLのデータを表現するときに、0/1で表現された括弧以外の情報(タグ名とか、node id, pre, post order, levelなど)もディスク上の近い位置に保持されていてほしいわけで…。うまく使うのがとっても難しい。下手にそういう情報をまとめてしまうと、今度は圧縮しやすい構造ではなくなってしまうので。

というわけで、圧縮索引はおいておいて、おとなしく、普通にXML DBのsurveryに戻りました。最近やけに話題になっているMonetDB/XQuery。SIGMOD2006で発表を聞いてきたときは、relational algebraにXQueryを落とし込んで、最適化するとスケジュールも小さくなって、速くなりました!と、詳細を省いた発表だったので、インパクトが伝わらなかったのだけれど、論文をみると、過去数年の研究の集大成論文になってたんですね。これ。

面白い点は、
- for loopなど各iterationの状態をtableに押し込んで、relational algebraで表現できるようにした

なるほどねぇ。これは確かに新しい。loopをまたがった最適化も表現しやすくなるし、納得。TAXのようなパターンツリーベースのXML algebraだと、こういうところまでoperationを分解できないような気がします。

- purely relational: このアプローチ、当初は、既存のRDBにXMLエンジンを埋め込みたいというところから始まっていたと思うのだけれど、合理的な部分が見えてきました。ノードとかテキストに特殊な索引をつけてXMLの問い合わせを速くするなんて方法と、algebraを分離できるんですね。特殊なindex structureが使えるなら、それにあわせてalgebraを組みなおすこともできるので、relational algebraの枠組みで全部表現できる。ここはelegantですね。


逆に、主張しているほどすごくなさそうな部分。Stair-case joinは、単に一度触ったページ部分には二度触れないというだけなので、最初の論文からあまりインパクトはなかったと思います。

- updateができる: うーん。たしかにノードの挿入に対処するのにlogical number使いたいのは、みんなわかってるのだけれど、(挿入に強いordpathはラベルが長くなりがちだし)、挿入した位置以降のpage ID -> logical offsetのmapは全部書き換え。このオーバーヘッドって大きいんじゃないのかな。。。 あと、やっぱり木の移動は削除、挿入になってしまうし。。。

- ancestoreの問い合わせ、結局、候補のノードのpost = pre + size - levelを計算するまでancestorだと判定できないから、context nodeの位置によって影響を受けやすいのかも。まぁ、preだけのindexから、順々に親をたどってもさほど遅くはないのですが。



あと思ったのは、問い合わせ方法がnavigationが中心で、pre-orderの順で近くの位置にデータが格納されていることを想定したものになってますね。でも、C-Storeのようにcolumn-orientedで、データを格納したいという需要とは逆行している?XMLだと同じpathに属するノードを近くに置いておくと、データも圧縮しやすくなるし、ディスクI/Oを抑えるのにもつながるから、ツリーを辿らなくてすむならそちらの方がいいのだけれど。XMLの圧縮の論文はほぼ全部この事実に基づいて構築されていますし。row & columnをうまく分解する必要がありそう。まぁ、それだからXMLのindexingの研究が濫立しているのですが。

そもそも、navigation queryというのは、Webが広まって需要がでてきたXMLデータ特有のもの。でも、XQueryのようにnavigationで問い合わせや更新をするのはわりと直感に反することもあります。データの持つ関係(ER-diagramとかUMLであらわされるもの)だけでなく、データの意味とはあまり関係のない木構造のことまで考えなきゃいけないので。データの順番とかは大事なことも多いのですが、木構造の指定を間違えると答えを得られなかったりするなど、階層関係を正確に与えるべきかどうかは疑問が残るところです。

確かに木でデータを表現するのは便利だけれど、木構造を使って問い合わせするのは行き過ぎのような気がして、最近は違ったアプローチを取るようにしています。この研究成果が、うまく形に残るといいけれど。

2007年1月5日金曜日

キットパス環境マーカーチョーク

キットパス環境マーカーチョーク


すご~い。今ってこんなものが出てるんだ。ホワイトボードよりもいいなぁ、これ。

2007年1月4日木曜日

[Research] 今後

ふと、同じ学科の五十嵐先生の日記をながめていると、ちょうど今の僕と同じ、博士審査の頃の日記がありました。

僕自身の博士審査に関しては、事前に審査の先生方とお話して、感触はつかめてきたので、今は、今後どう研究をしていくかの方が気になるところです。五十嵐先生は年に何本も論文を出しているので、どうしたらそんなにパフォーマンスを発揮できるんだろう、とか。

まぁ、そういうコツみたいなものは書いてないのですが、逆に、論文が落ちてがっかりしたという記述も多くて、あれほどすごい業績を上げている先生でもそういうものなのかぁと。

他にも、日記の中に、いくつか共感できることがありました。引用しつつ、僕の感じたことを挙げてみます。

・ACMの学会のようにTop Conferenceになると、査読する方は気合が入っています。馬鹿なことを書くと恥だという風潮があるんですよね。だから、出した論文が通らなくてがっかりしたとしても、読んでしっかり査読してくれた跡がうかがえるので、次に頑張ろうという気になります。コミュニティの質は、ここで決まるのかなと。 研究室に入ってから、日本語の論文って1回しか書いたことがありません。人生初の論文で、最初の1回、それきりです。論文は通ったのだけれど、あまりに読む人がsurveyをしていないのが感じられて、とてもがっかりしたのです。国際会議でも、中堅かそれ以下のものになるとそういう傾向が見られます。明らかに結果だけ見てコメントしてる、とか。日本の学会を軽視しているわけではないのですが、新しい知見とか、するどい指摘が得られない場所ではやりがいが見出せません。

・「研究のコミュニティは素晴らしいところ」。お金のためでなく、同じ興味をもった人達が集まってきて、情報交換したり、議論したり、で最先端の知識や技術を発展させていく。そういう場があるというのは素晴らしい。 なるほど。同じ興味を持つ人って、実は同じ研究室内という狭い場所よりも、世界中から集まってきた方が、実は良い話ができるんですよね。 日本の学界だと、論文を通すことを目的としすぎて、「悪いところを隠し」て論文を書くように指導する教授もいるようで。。。皆の共有知識を増やしていくという雰囲気が日本にないことを嘆いています。僕も、学会って、日本中の叡智が集まったすごいところだという幻想を持っていたのですが、どうやら、必ずしも、皆が、世界の最先端とか、人に役立つ技術の開発を目指しているわけではないのです。困ったことに、予算をとったから一応成果を発表しないといけない人とか、卒業のために論文を書く人、生活のために、など、研究を続けるインセンティブは、いろいろです。

「世の中で必要とされているものを地道に探して、もしよいアイデアがでてきたらみんなに共有してもらう。」 確かに理想論なのですが、こういう気持ちを常に持ち続けていたいものです。


・プログラミングの量と研究成果が直結しない。これは、よく体感することです。頑張って書いたコードも、結局使わないことはよくありました。「最小の努力で最大限の成果」、なんて例ができるといいのだけれど…。


・「締め切りまで3ヶ月。時間がな~い!」 成果を出してちゃんと論文をまとめようとすると、3ヶ月ってあっという間です。いつも締め切りぎりぎりになってテンパってしまうので、この感覚を身に着けないと。今まで一番余裕があったのは、博士論文を締め切り1日前に提出できたことくらいです(涙)1年に5本論文を書くのが目標なんだけれど、達成できていないなぁ。

・試行錯誤して性能を試すようなプログラムは人目に触れることのないものだけど、そういう開発は楽しい。けれど、一般の人が使えるように、バグをとったり使いやすくする開発は、辛い。 世の中、日銭を稼ぐのに必要なプログラムって、後者なんです。 でも、研究していると、前者に偏らざるを得なくて、論文としてはかけるけれど、実際に一般の人が使えるものに仕上がっていない(そういう研究って、たくさんあります。プログラムを公開しているけれども、使いにくいものとかね)。 でも、僕は、ちゃんと使えるものを作りたい。でも、それは時間もかかるし、ちゃんとビジネスまで持っていかないと続けられないから大変。夢と現実のジレンマがあります。昔は、両方を追い求めて開発ばかりしていて、できたプログラムを元に論文を書いていたのですが、そういうものだと、結局、論文には、実装の詳細までは書ききれないし、その上、作ったものが持つglobal impactは何かよくわからない論文しか書けていなかったなぁと、反省しています。論文が落とされても、大きく見直すのではなく、実装の細かいところとか局所的なところに目がいって、大きな成果を残そうとあせって泥沼に陥っていました…(遠い目) でも、細かいところは大事です。そういう小さな試行錯誤による裏づけがあって初めて、本当に重要な部分について言及できることがあります。研究で論文を引用するのと似てますね。違いは、全部の仕事を自分がやっているから、細かいところに引きずられやすいということ。そこに気付くのに時間がかかりました。

論文が通っても、使ってもらえないと意味がないです。世の中に貢献した感触が得られないというのが第一。人から評価してもらえることは、社会で生きていく上で、必要なことだと思います。Top conferenceに論文が通ると、それだけでよく引用されるのものですが、かといって論文を通すことそのものが目的になってはいけない。ただ、発表の場が、共通の目的を持っていなかったり、意欲の低いコミュニティになってしまうと、知の向上を図ることもできず、辛いものになってしまいます。いい論文であっても、そういう場での発表だと、まったく引用されていない、なんてこともあります。

研究を続けるからにはいい仕事をしたいです。でも、自分が時間を費やした成果が埋没してしまわないためには、きちんと戦略を練る必要があります。ここ数年、ビジネス関連の書籍を読むことが多いのですが、それというのも、研究も、企業のビジネスと多分に重なるところがあるからなんです。コンピュータの能力って、まだまだ引き出されていないところがたくさんあります。人件費以外の予算もそれほど必要としないので、少ない費用で大きな成果を残せる可能性を多分に秘めたものなんですよね。ただ、人の能力と時間は限られている。そういう制約がある中で、限られた資本(予算)から、できるだけ大きな成果を挙げることが目的という面で、研究とビジネスは同じです。

映画とかアニメでは、パソコンを使いこなすキャラクターってよく出てきますよね。コンピュータの計算力としてはそういう作品に出てくるようなことは大体できるようになっているのだけれど、まだ、人間はそこまでコンピュータを使いこなせないし、そのためのアプリケーションも発展途上です。そのギャップを埋める仕事ができればいいなと、常に思っています。これは、僕の小さいときからの憧れ。まさか、自分が研究の道に入るとは思ってもいなかったですが。

2007年1月2日火曜日

[Mac] Parallelsの性能測定

Parallelsでどれくらいの性能がでるのかをHDBENCHというプログラムで測定してみました。
結果は、上がBoot Campでnativeに起動したWindows XP, 下が、Parallels上で起動している別パーティション上のWindows XPでの結果。



結果としては、性能は半減。けれど、Randam Disk Readだとキャッシュが効くせいかParallelsの方が速くなってますね。CPUやメモリアクセスの性能よりも、Video周りや、Diskアクセスのスピードはもっとも体感される速度の違いなので、この辺りが向上されるといいなぁ。特に書き込み性能が遅いのは痛い。

Paralellsで別パーティション上のディスク領域に直接読み書きしているといっても、デバイスドライバはParallelsがMac OSの上に仮想的にかぶせているものなので、その中間処理の分、速度が落ちているのでしょうね。それでも、ちょっとしたノートPCよりは十分速い性能です。Mac mini & Parallels恐るべし。

湯島天神に初詣

あけましておめでとうございます。

今年のお正月は、妻子が実家に帰って過ごしているので、一人で元旦を迎えました。つかの間ですが、子育てから解放されたこの機会に、近所にあるけれど一度も初詣にいったことがなかった湯島天神にお参りにいきました。

天神さまには15分前ほどに行ったのですが(近所なので歩いていきます)、既に100mほどの長打の列ができていました。ここまでは例年混雑している様子を傍目で見て知っていることなので、ちゃんと防寒具と暇つぶし用のウォークマンを持参して、対策はばっちりです。寒い夜なので、子連れだと風邪を引かせてしまいそうで、子供が小さいうちは難しそうですね。

40分くらいしてようやく境内に。杓子で手・口をすすいでから祈祷することを期待していたのですが、どうも混雑回避のために、お賽銭を投じればそれでよしと考えているらしいお巡りさん(警備員?)が多数。口をすすぐ場所は閉鎖されており、お巡りさんも「左右の方が開いてますよ!」と、祭壇がまったく見えない位置のお賽銭箱の前に人を誘導する始末。

ああ、これはもう初詣というより、なにか違うイベントになのだと感じました。そもそも、湯島天神に祭られているのは菅原道真様なのに、みんながみんな本当に学問成就をお願いしにきているというわけではなく、新年のイベントだからということで来ている様子。「恋みくじ」とかあるし。

近所に住んでいると、祭日と普段とのギャップに驚かされるものです。巫女さんが大増員されているし、破魔矢売り場も普段より相当増えていました。冷めているつもりはないのですが、こういう場所で売られているおみくじや縁起物って、ちゃんと作っている会社があるんですよね。念力をこめたわけでもなく、普通の働き手さんが大量生産しているのです。品物の上でわさわさと棒を振って、厄払いくらいはしているかもしれませんが。

そんなことを考えながら、いざお賽銭を投げて、お祈り。ただ、困ったことに、何をお祈りしていいのかわからなくて、冷や汗。道真様なので、学問成就かなと思いましたが、自分の学業の成果を人様にお願いしても仕方がなさそう。では、学問を続けられる環境維持をお願いするかと思いましたが、それも神様に頼むことではない気がしました。そういう場所を整えるのも研究者としては、自分でやるべきことなんですよね。

ろくにお祈りもできず、後がつかえているので、とりあえずその場は離れましたが、よくよく考えると、自分のことではなく、家族のことをお祈りすればよかったのかなと思いました。何かしてと頼むのではなく、皆を暖かく見守ってください、とかね。

子供にお土産でも、と思ったのですが、商業主義が隠せないところで千円札を費やすよりは、おいしいものでも食べようという気分に。破魔矢を買っても、ちゃんと飾って置く場所がないだろうし、きっと原価は1割程度でしょう。

東京天神うどんさんで、このときだけメニューに現れる期間限定のおそばを頂いて、満足できた元旦でした。初詣に来る人も、たくさんお賽銭やお布施を払う人も、形はどうであれ、充実した気持ちで新年を迎えられればいいのだと思います。とりあえず、お金持ちでもない今の僕には、千円でおいしいおそばが食べられる方が価値は高いです(笑)

そのときどきの満足も大切にしつつ、長い期間の満足も考えて、一歩一歩進むことができる一年でありますように。

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