2008年2月18日月曜日

SIGMOD 2008に通りました!

今朝から興奮しっぱなしです。

2月16日が結果発表だったはずなのですが、アメリカ時間で17日になっても返事がこないまま、今日、朝一で見たメールがこれ。

Congratulations! Your paper:

Paper#: 7 Title: Relational-Style XML Query

has been accepted for SIGMOD 2008.
Altogether there were 435 papers submitted and only
78 accepted.


Author Feedback時のReviewerのコメントが良い感じだったので、このまま行くかな、と思っていたのですが本当に通ってくれて一安心です。

435 papersという数字。最近のSIGMOD, VLDBなどのデータベースのtop conferenceは通常600本近くの投稿があるのですが、今回のSIGMODからソースコード(or バイナリ)の添付が求められたので、これで、数が減ったのかもしれません。僕は実装好きなので、運も味方したのかな?Registration時の登録番号も7だったし縁起が良かったです。

SIGMODは学部時代、研究室に入ったときからの目標だったので、実に6年越しの夢がかないました。日本人グループで、SIGMODに通るのっていつ以来なんだろう? 櫻井さんという方が海外のチームと共同で2005年に採択されているみたいですが、本当に日本人のみのグループを探してみたところ、1998年の喜連川先生のチーム以来みたいです(間違っていたらごめんなさい)。

これで、日本でも頑張れるんだ!って日本のDB業界が発奮してくれるといいなと思います。僕自身も、DBもXMLもまだまだ使いやすくなっていないので、研究者としての仕事はたくさん残っています。ようやくスタート地点に立てたような気分でもあります。

僕を支えてくれた妻と子供、そして家族に感謝。
論文のパラグラフごとに、細かい表現の修正につきあっていただいた先生に感謝。
博士論文の審査で貴重な意見をくださった先生方に感謝。
この研究につながる強い動機をくれた研究室の同僚に感謝。

今日、研究を続けるモチベーションという、とてもいい栄養をもらうことができました。
ゴールはここではありません。今後も、DBの発展のために貢献していきたいと思います。

16 件のコメント:

  1. Twitterでも書きましたけど、おめでとうございます!SIGMODは日本人は全然通らないので、まさに快挙ですよね。村田さんがPODSに通したときも興奮したけど、今回もそれと同じくらい盛り上がりました。

    櫻井保志さんはシーケンスデータの検索で優れた研究をいくつもやっておられる方です。NTTの方ですけど、結構理論的なアプローチをやってこられます。2004年から1年ほどCMUに客員研究員として行かれてたようで、そのときの研究ですね。

    是非、今後も素晴らしい研究をされることを期待しています。…というか、まずはVancouverで連中と渡り合って来て下さい(^^)

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  2. Leoさんおめでとうございます!!
    生物系なのであまり馴染みがないけれども、
    とても難しい学会なのですよね。よかった、
    よかった。今後のご活躍をお祈りいたします。

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  3. 素晴らしいです! このペースでガンガンいきましょう。

    論文番号が一ケタってのも自分は経験がないかも。かなり早い段階で、論文が完成していたということでしょうね。
    XML-DB 関係ということで、比較対象技術の実装なども大変だったのでは?とも思いました。

    自分は実用と研究の狭間で、もがいているところですが、自分もいい成果が出したいです。

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  4. > kunishima先生
    ようやく日本から一矢報いることができた、って感じですよね。別にケンカしているわけではないですがw

    6月は頑張ってtalkしてきます!

    > mesoさん
    一般の人への認知度が全然違うので、比較の対象としてどうかとは思うけれど、DBの業界でのNatureのようなものです。そちらは、年に数十通は日本人の方々が活躍してますが、こちらは年に1人いるかいないかという状態が続いていたので(T-T)

    > macさん
    VLDBがだめだったので、ICDEを敢えてスキップして、だいぶ前から準備はしてました。クエリコンパイラ、スケジューラ、インデックスの実装等はひととおりやっているのですが、実は、NativeXML DBなどとの比較はやっていません。(Reviewerにも突っ込まれましたが)。XMLにおけるクエリの仕方の新規性を評価してもらいました。

    僕のアイデアは、macさんだったら、XMLストリームに応用していいものが作れるような気がしているので、議論したいところです。

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  5. おめでとうございます。

    結構やりつくされているRelational XMLで論文が通ったということでまず驚きましたー。どんなところに新規性あるか論文読むのが楽しみです。

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  6. > yuiくん
    たぶんyui君とかXIME-Pに出てきそうな研究者が想像しているのはXML Query Over RDBなんだと思うけれど、僕の研究はRelational Query Over XMLなんです。論文の方はbrush up中なので、もう少々お待ちください。

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  7. 是非議論させてください。協力し合えるといいですね。

    Relational Query Over XML は、予想外という意味で、なるほどと思いました。

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  8. Leoさん

    ああ、なるほどー。それはユニークですねー。

    P.S.
    日本人のSIGMODですが、森本先生@広大/TRLのグループがマイニングでSIGMOD/PODS/VLDB通しているのがあります。あとは、SIGMODで知っているのは森島先生のSilkRouteぐらいかなぁ...いずれにせよ、希少ですね。

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  9. おめでとうございます!!

    ノルウェーの VLDB 2005 でお会いしたときには,初対面にもかかわらず,れおさんのような人が通さなかったら,誰が通すんですか,と酔っ払った勢いで絡んでしまいました.あれは...本心です.:-)


    SIGMOD への採録,本当に,おめでとうございます.

    感激しました.

    ボクも,技術者の端くれとして,れおさんをお手本に頑張りたいです.

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  10. > macさん
    ストリームへの応用は実用上でも欲しいので、機会をみてアイデアとプロトタイプを持っていきます。

    > myuiさん
    そのときのTRLのグループには、うちの先生も含まれているんです(今回の共著者です)。Top Conferenceに通るような論文は英語のnativeであっても、かなり時間(数ヶ月)をかけて文章を吟味して書いているそうです。それに習って、毎日のように少しずつ文章を練っていました。経験者が近くにいたのは大きかったです。


    > みんぺいさん
    VLDB2005のときから、もう2年以上経ってしまいましたが、ようやく成果が出せました。

    mixiでの「いつか某学会で~」という紹介文が、プレッシャーでもあり、目標を見失わないための励みにもなっていました。

    それでも、世界にはもっとすごいプレーヤーがたくさんいますからね。これからも頑張ります。

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  11. 遅ればせながら,おめでとうございます!
    最近,日本のDB関係のアカデミアではあまり明るい話題がなかったので,久々の朗報ですね.
    この調子でがんばってください.(私もがんばらねば.)

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  12. > あま先生
    ありがとうございます。まだ正式アナウンス前なので十分早いですw

    これからも、もっといい研究ができるように頑張ります!

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  13. Leoさんとはあまり面識がないのですが,
    自分も同分野の研究者です。

    素晴らしいです。
    やる気がでました!

    本当におめでとうございます。

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  14. > taktakさん
    所属している研究室がバイオインフォマティクス分野のため、DB関連の話を周りから聞くことが極端に少ないのです。だから、こうして、DB屋さんが訪ねてきてくれるというのは嬉しいです。

    機会があれば、お話できるといいですね。

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  15. たまたま調べものをしていたらこのページに到達しました.

    おめでとうございます.

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  16. > ishikawa先生
    日本で開催されたICDE以来ですね。Googleのindexの更新が速くて、sigmod 2008で検索するとこのブログが上の方にでてくるみたいです。

    はしゃいでいる内容で恥ずかしいです。。。

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