インタビューと編集はNTTサイバー研の鬼塚さんがしてくれたのですが、本当にお疲れ様です。普段SIGMOD Recordなどで研究者インタビューを読む分には気楽なのですが、いざ自分が受けてみたり、編集の様子などを見ると、裏では、相当な努力があることがわかりました。
鬼塚さんの努力の甲斐あって、今回が初回のニュースレターは、かなり読み応えのあるものになっています。喜連川先生のアドバイスには、研究者として大事なことがたくさん含まれてい ます。top confereceを目指すことは重要、でも、研究者としてできることは、それだけではない。
小杉さんのPC(Programming Commitee)体験談でも、immediate rejectは本当にあっさりしているんだな、と。また、今回のSIGMODのPC ChairであるDennis Shashaが提示したという査読、採否の方針はとても参考になります:
1. 査読にあたってはそのペーパの良い部分を見つけるように心がけること。rejectする際は、技術的な誤りなどの正当な理由や、killer referencesを示すと共に、some words of encouragement を忘れないこと。
2. innovative ideaを重視し、短期間で修正可能なミスを主原因としてrejectしないこと
3. 既存のアルゴリズムのバリエーションで、ちょっと思いついた、程度のものは、大規模な性能改善がない限りあまり重視しないこと
4. 実験に関しては、
i) 統計的に意味のある母数で実験がおこなわれていること
ii) 可能な範囲で標準的なデータセットとクエリを用いていること
iii) 更新とクエリシナリオがテストされていることが満足されていることを重視すること
それにしても投稿数が去年の3割増しとは。。。PCも大変だ。論文を投稿するときは、読みやすい論文にすることを心がけて、PCの負担を減らしてあげるようにしないといけないですね。また、自分が査読する側に回った際も、良い部分を見つけるようにして、研究コミュニティの良いサイクルを回していくことがとても大切。
0 件のコメント:
コメントを投稿