2006年12月29日金曜日

[Mac] ParallelsでMacとWinの共存

Boot CampでMacのPCにWindowsをインストールできるというのは知っていたのですが、今日、Macを起動しつつ、仮想OSとして別パーティションにインストールされているWindowsを実行できると聞いて、早速試してみました。

使ったソフトウェアはParallels Desktop for Mac Update Beta2のベータ版 Build 3094です。

Boot Campを使ってnaitiveにWindowsを実行する場合と、Parallelsから仮想OSとしてWindowsを実行するという2種類の使い方ができると、普段はMacをベースに使い、Windowsのアプリケーションが必要なときに仮想OSを立ち上げる。どうしてもWinで速度が必要なときにはnaitiveに実行する、なんてことができると素敵です。

本当にできるのかどうか、以下は試してみた結果です。

重要なのはWindows XP SP2のアクティベーションが本当に1回で済むかどうか、です。
Build 3094以前では、2回アクティベーションが必要になったり、と結構厄介な問題があったようです。
この問題が回避されているといいのですが…。

以下実行手順です。最新のMac miniのマシンで試しました。

Macから、Boot Campユーティリティで、Windows用のドライバCDを作成。

指示に従って、Windows用のパーティションを作る。50GBを確保(OfficeとかVisual Studioくらいしか使わない予定なのでこれくらいで多分十分)。32GBを超えて設定すると、警告がでるが、後でNTFSにフォーマットして使う予定なので問題なし。

またまた指示に従って、Windows XP (SP2が組み込まれているCDでないとだめだとか。要注意)のCDを入れる。再起動されてインストールが始まる。インストールするディスクパーティションはC:を選ぶ。

「Parallelsから一度アクティベーションをしろ」、という指示があったのだけれど、どうやら使っていたWindowsのインストールCDが、MSDNサブスクリプションから届いた、無制限にインストールできるボリュームライセンスだったせいか、ネットワーク認証がなされず拍子抜け。

Windowsのセットアップが終わって起動したら、先ほど作ったドライバCDを入れてドライバのインストールが完了するのを待つ。

その後、再起動時Optionキー(Alt?)を押しっぱなしにして、Macから起動する方を選ぶ。

Parallelsを実行。仮想OSを作成するときに、customを選択して、Use Boot Campを選ぶ。メモリのサイズは、マシンに積んであるものの半分量に設定した。すると、勝手に、Windowsがウィンドウ内で起動して、起動オプションでParallels Setupという項目が選ばれ、デバイスの認識やドライバのインストールなどが始まる。そして勝手に再起動。また、Parallels Setupが選ばれ、しばらくParallels内の画面が真っ黒になってあせる。が、無事にWindowsがMac上で起動。

Mac側のインターネット接続にWindowsからブリッジが作られているので、Windows側ではネットワークの設定はいらなかった。

普通にWindowsが動いている。特に重いこともない。冷や冷やインストールしたのに、うまくいきすぎで拍子抜けです。Windowsパーティションから起動もできて普通に動いている…。

普通にOSのデュアルブート環境を構築する以上の快適さですね。

これで、Windowsで培った資産を生かしつつMacユーザーになれます。わーい。

2006年12月27日水曜日

[ドラマ] 松本清張『波の塔』

TBS「松本清張ドラマスペシャル『波の塔』」を見ました。よくできていたドラマだと思います。いままでちゃらんぽらんな役まわりが多かった小泉幸太郎が主役。ルックスはいいのに、いまひとつ頼りないというように。でも、この役で随分成長したなぁと思います。新米検事という設定も、彼の初々しさとうまく重なって良かったのかもしれません。

原作の「波の塔」は、樹海での自殺が流行するきっかけになった作品ということです。そういう紹介の仕方はどうかとも思いますが、不倫に陥ってしまうところまでは良いとして、どうして、どこにも行き場のない愛になるのか、その結果が樹海へ…というのが、現代に生きる僕にはどうしても共感できなかった。

ドラマの前半を見逃してしまったので、伏線となる部分を捉えていないせいなのかとも思いましたが、ドラマに登場する津川さんのこのコメントを読んで、ようやく相手役の頼子が樹海に入った心境を、僕がつかめなかった理由がわかりました。

「現代人には、恋愛の障害が少ない」 だから、「彼女が死のうとする理由が希薄になっている」

なるほど。携帯電話があるから連絡が取れないことでのすれ違いがない。離婚や不倫に対する抵抗感というのも、今と昔では違うと思うところがある。相手が酷い人なら離婚しても構わないという気風は、今の時代には確かにある。

恋愛ドラマって障害がある方が燃えるんですよね。大ブームを巻き起こした韓国ドラマ「冬のソナタ」では、今ではありえないだろうってくらい、毎回毎回、すれ違いや障害だらけで、昔の日本のドラマを見るようなノスタルジーに浸れるところが、古い展開だけれどもかえって新鮮に感じたものです。

障害が少ないことは悪いことではないと思っていたけれど、携帯電話がなかった頃、恋人に会うのにも、事前の約束が必要だったこととか、電話をしてもなかなかつながらない、そんなときのせつない気持ちを経験する機会はどんどん失われているんですね。

ドラマも現代風に作られているので、もちろん携帯電話は登場します。けれど、障害を減らしていた携帯電話が不通になったとき、突然、いままで見えなかった障害が立ちはだかります。うーん。これって、結局、障害で恋愛を盛り上げるという規定路線のままなのかな。今度は障害が少なくなった現代風の恋愛、そしてそこに生じるせつなさを見てみたい気もしてきます。よい小説をご存知の方は、ぜひ教えてください。

2006年12月21日木曜日

[Mac] キーリピートを速くする方法

Macを使い始めて、やや不便だと思っていたのは、preferenceから設定できるキーボードのrepeat rateがそれほど速くない、という点。

マニュアルで設定できないかと思い、repeat rateを変更したらどのシステムファイルが影響を受けるか調べていたら、~/Library/Preferences/.GlobalPreference.plistというファイルにその設定がある模様。で、中身をみるとテキストとバイナリが混じっていて、キーボードの設定を更新するたびに複数箇所のデータが変更されるので、手で書き換えるのは難しそう。

そこで、調べてみると、コンソールで

> defaults write NSGlobalDomain KeyRepeat 0

などとするとKeyRepeatの間隔を最速にできるみたいです。(preferences panalでは、2が最小)

> defaults write NSGlobalDomain InitialKeyRepeat 1

で、repeatが始まるまでの待ち時間を1/60秒単位で設定できるらしい。(preference panelでは15が最小値)

設定をシステムに反映させるためには、一度ログアウトしなくてはいけないそうです。

でも、Windowsで、秀Capsを使うのに比べるとさほど速くならないなぁ。

(追記 2008年10月8日)
[Macのキーリピートを加速] こちらのやり方がおすすめです。

2006年12月20日水曜日

燃え尽き

博士論文を書き終えて、予想通り燃え尽きました。
先週の金曜日に論文を提出して、土日をあけて、月・火と調子が出ず、今日の午前中もどうも元気がありません。

もちろん審査に備えて準備するとか、他の論文の原稿を仕上げるなど、やるべきことはまだ残っているのですが、どうにも気力が足りない。

1年を通して研究していると、こういう気分の時期は何回か訪れるものなのですが、気力をうまく取り戻す方法をまだ身に着けてないのです。

ここは、思い切ってリフレッシュしてみることにします。

2006年12月6日水曜日

さてさて

博士論文の締め切りまであと8日。地獄の一週間が始まります。

むしろ理論を洗練させていた今までが地獄だった気もする。あとは、もうイメージができている話や実験結果が書かれた論文をつなげるだけなので、英語といえども苦ではない(はず)です。

書き上げた後で燃え尽きないように、次の目標に向けて英気を養いつつ頑張ります。

2006年12月1日金曜日

うれしいけれど複雑

今年の9月に出した論文が採択されました。わーい。

一応、うれしいのだけれど、実は、この研究、3年以上も前に作った内容の一部なのです。
本当はもっといろんな内容が絡んでいて、大きな目標があるテーマなのだけれど、全体としてそこまでたどり着いていないので、お蔵入りしていたというもの。

けれど博士の審査もあるし、眠らせておくのはもったいないということで、
9月の締め切り3週間前に急遽復活させました。

1本の論文に収まるように、切りのいいトピックを1つ抜き出して、今作っているシステムとは整合性がなくなってしまったので、プログラムは再実装して、実験も現在のマシンでやりなおしました。3年も違うとかなり処理速度が変わるものです。論文自体も、8割方書き直し。先生に校正してもらう時間もなし。かなりやっつけ仕事でした。

通らないと困っていたのだけど、よく通ったなぁと思います。
もちろん、通ると思っているから出すのだけれど、例年以上の400本もの投稿があって激戦になると聞いたときは冷や汗ものでした。

日の目をみることができた研究ですが、本当に日の目を見るのかどうかは、引用してくれる人がいるかどうか。投稿数も増えたことですし、会議自体のインパクトも大きくなるとよいなぁと思います。

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