2005年8月9日火曜日

成果をあげるべきものを取り巻く現実

「経営者の条件」 P.E. Drucker より

Exectiveが成果を挙げる際の障害:
  1. 自分の時間は、他人の自由にされてしまう
    • 顧客・上司から電話がかかると、貴重な30分はあっという間に過ぎ去る
  2. Exectiveは、日常業務に追われる
    • 職歴を通して実につけたものから脱却できない
    • 貴重な時間を、日常業務に浪費・埋没させてしまう
    • 日常の仕事の流れが、Exectiveの関心と行動を決定してしまう
    • 医者にとっては、患者を診るという日常に身を任せることで、優先して取り上げるべき問題は自ずと見えてくる
    • しかし、Exectiveははるかに複雑な事象に対峙している
      • 日常業務内の個々の事象は、Exectiveとして解決すべき問題の手がかりですらないかもしれない
    • 貢献と成果に向けて働くことを可能にする判断基準
      • これは、日常の仕事のなかからは見出せない
  3. Exectiveは、組織の一部であり、他の人が貢献を利用してくれるときのみ、成果を挙げられる
    • 組織とはさまざまな個を生かすもの。個々はそれぞれに専門を持ち、それぞれに関心を持つ。
    • 互いに同僚が生み出すものを利用できる能力がなければならない
    • 自らの貢献が、他に利用され、成果に結びつかないと、成果をあげたことにはならない
  4. Exctiveは組織内部の人間である
    • 組織の内部には成果は存在しない
    • 成果は、外部の世界で認められるもの。組織の内部には存在しない
      • 医者は、患者がいて初めて成果を挙げる
    • 内部から外を見るときには、分厚いフィルターがかかる
      • 報告書などの高度に抽象的なもの
    • 外部の世界に直接触れるべく、特段の努力が必要となる

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