カレーが無性に食べたくなって、前々から行こうと思っていた山猫軒に行ってみました。
注文したのはビーフカリー、1050円。
さらっとしたカレーに塊のお肉が入っていて、贅沢な感じ。
上野の有名店、デリーに行ったときは、やっぱり辛さが強くて汁っぽい本場風のカレーは苦手だと思いました。(辛いのは好きなのですが、スパイスを楽しむ以前に辛さがきつくて…とても味わえないのです)老舗、新宿中村屋もインドカレーを再現した味で、日本のカレールーになじんでいる僕は苦手です。
でも、山猫軒のカレーは、インドカレーのようにさらっとしているけれど、口に含むと味に深みがあって、辛さもほどほどで味わいやすくて満足できました。
ちなみに、ひと昔前は、新宿中村屋のカレーを食べることが、学生の間でのステータスだったそうです。他のカレー屋さんより10倍くらい高かったとか。東京にいると、おいしそうなお店はたくさんあるのだけれど、実際入ってみると値段相応に満足できるものって少ない気がします。サービスも味も悪いのに土地柄のせいで高くなっているだけのお店に当たることが多いのです。自宅でご飯食べたほうがよっぽどおいしいとなると、お店で食べる醍醐味が失われてしまいます。自宅でできない手間隙を目当てにしているのに。
かといって、本当においしそうなものを出しているお店は手が出ないほど高い。 中村屋のカレー(1300円くらい)が今はそれほど高くない印象になっていることからすると、周りの店が高くなりすぎているのでしょうか。流通事情がよくなって安くできるようになったのかもしれませんが。
八百屋と肉屋で買い物して自分好みのチキンカレーを作っても10皿分1000円以内だし、奮発して牛肉にしても2000円以下で作れると思います。飲食店は原価の3倍が通常だから、ビーフカレーなら、1皿200円x3で600円。
そうすると1050円は高めの値段ですね。でも、作る手間を省け満足度も高かったので、これはこれでOK。
10倍がステータスになるなら6000円かな。コース料理が食べられそうな値段ですね。この値段のカレーなら、確かにステータスになるかも。自分が満足できるかどうかはさておき。
さて、大学生の人は飲み会にいくと、3000円~5000円は使うことでしょう。大手の居酒屋だと料理の味は最低限、お酒もさほどおいしくないのに、これだけの値段を使っているのです。みんなと楽しく話すための場所代が入ってるからそんなもの? でも、考えてみてください。帰りにはタバコの匂いが服に染み付いてしまっているだろうし、まわりもうるさくゆっくり話しもできないような場所なのに、その値段なんて。 金銭感覚がマヒしていると思います。
もっと、いいお店を探しましょう。お酒も量を飲まなくてもいいはずです。値段相応においしいものを食べて、おいしいお酒でほろ酔い気分になって、快適に帰路につける、そんなお店が増えることを願っています。
そして、そんなお店があったらぜひ教えてください。
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