2007年2月13日火曜日

Microsoft OfficeかOpen Officeか

僕自身、文書作成には、プログラマ御用達のEmacs (Meadow)を使ってテキストを作成することがほとんどなのですが、見た目にスタイリッシュな文章を作成しなくてはいけないこともあります。

ただ、一般に使われるMicrosoft Office製品は、英語を書くときには文法間違いやスペルミスを発見してくれて強力なツールなのですが、日本語文書を作成するときには、ソフトウェアの価格ほどメリットを感じないことが多いです。それでも、周りのみんなが使っているから、自分も使わなくてはという強迫めいたものがあります。重要な事務書類をWord/Excelで作成してください、ということが多く、使わざるをえないのです。

以前、NHKの特集で、官公庁がMicrosoft OfficeとWindowsから、コスト削減のため無料でまかなえるOpenOfficeとLinuxに乗り換えようとしているという話がありました。 でも、既存の文書のレイアウトが崩れてしまうなどの理由で、Windowsマシンも残しているとか。

特定のOSを選ぶ理由は、やはりアプリケーションにあります。今まで使えたアプリケーションが使えなくなるなら、それを上回る新しい魅力がないと、OSを切り替える気も起きません。

つまり、もうひとつ重要な観点があって、データを何年残しておくか?ということ考える必要があります。Microsoftは財務体力を得た会社だから、Vistaの普及が思うように進まなくて失敗したとしても、数年でつぶれるような会社ではないです。だから、Office製品が突如死に絶えてOfficeのデータが使えなくなることはないでしょう。でも、SunのCEOであるJonathan Schwaltz氏が指摘しているように、Web上で使えるGoogle Docsや、フリーのOpen Officeのように他に魅力的な文書作成ソフトが出てきたときに、Open Document Format (ODF)のような公開されている仕様で、文章を作成しておくと切り替えがスムーズにできます。OSが代わってもデータを生かしておくことができるのです。

スタイル(自分で登録したデザイン)を作成できて、アウトラインを作成できるという意味では、もう、無料のOpenOfficeでも、Wordと同等、あるいはそれ以上の機能が備わっていて、問題なく使用できます。PDFに変換することもできるので、PDF形式で相手に渡せば、Wordや OpenOfficeをインストールしてなくてもメッセージを伝えることができます。プレゼンテーション資料も、Open Office Impressで、見た目に遜色のないもの作れるので、PowerPointいらずです。今の段階では、PowerPointの方が動作が軽いのですが、スライドをPDFに変換してAcrobatでプレゼンすれば、動作も軽快ですし、OS依存部分を減らせるので、配布するときも喜ばれます。

MacOS Xでは、X上で動作するOpenOfficeを使うより、NeoOfficeを使うほうが動作が快適なようです。1万円を払う気があるなら、iWorkを購入して、PagesやKeynoteを使う方が最初から見た目のよいものが作れるし快適です。ただ、こちらは残念ながらODFには対応していないし、連携する表計算やデータベースソフトがないので、OpenOffice/NeoOffice、あるいはMicrosoft Excel, Accessのお世話になります。PDFやRTF(rich text format), Word形式の文書は作成できるんですけど。

表計算に関しては、簡単な計算式が書けて、ピボットテーブルが作成できればいいと思うのですが、それも、Excel, Open Office Calcのどちらでもできるようになりました。

ただ、Excelが断然優れているのは、グラフ作成機能でしょう。世の中には、グラフを作成する無料のツール(GnuPlotなど)もありますが、使いこなすまでの労力を考えるとExcelに軍配が上がってしまうのは残念。MacのPagesもなかなかきれいなグラフは作れます。

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